Google Pixel 向けに配信された 2025 年 5 月のアップデートの後、一部の Pixel ユーザーからバッテリー消費の増加や本体の発熱といった問題が報告されています。このアップデートは、大きな変更点を含まない通常の月例パッチとして提供されていました。
2025 年 5 月 29 日 : Google がこの問題は 5 月のアップデート以降に発生したバッテリー消費増加の問題について、問題の修正のために Instagram アプリを更新するよう通知しました。詳しくは こちらの記事 をご覧ください。
問題の詳細
Pixel ユーザーによると、2025年5月のセキュリティアップデートを適用して以降、バッテリーの持続時間が著しく短くなった、あるいはデバイスが異常に発熱するといった現象が発生しているとのことです。
これらの報告は、アップデート配信開始直後から Google の公式ヘルプコミュニティや Reddit の Google Pixel コミュニティなどで多数寄せられています。影響を受けているとされるのは、2021年に発売された Pixel 6 シリーズから最新の Pixel 9 世代に至るまで、広範囲の Pixel デバイスに及んでいるようです。
なお、筆者もアップデート後から Pixel 9 Pro でバッテリーの減りが早くなっているように感じ、またちょっとしたタイミングでもデバイスが少し熱くなっているように感じていました。おそらく、今回のアップデートの影響を受けた可能性があります。
原因と現状
ソフトウェアアップデート後にバッテリー関連の問題が発生することは、Pixel スマートフォンにおいては過去にも多数報告されています。一般的に、大型アップデートやセキュリティパッチの適用後は、バックグラウンドでシステムやアプリの最適化処理が数日間行われるため、一時的にバッテリー消費が増えたり、発熱したりすることがあります。
しかし、今回の Pixel の場合は、アップデート配信直後から多数の報告が継続的に寄せられており、単なる一時的な現象とは言い切れない可能性があります。 現時点 (2025 年 5 月 20 日) で Google からこの問題に関する公式な声明や原因、対策についての発表は確認されていません。
ここまで継続的な問題となっており、多くのユーザーからフィードバックが出ているため、おそらく Google 側も何らかの情報を提供するものと思われます。
解決しない場合は Google へフィードバックを送信
念の為、バッテリーを大量に消費するアプリがないか、バッテリーを消費する機能(Bluetooth、位置情報サービスなど)の影響がないかを確認してみてください。これは Pixel スマートフォンであれば、[設定] > [バッテリー] の [バッテリー診断] から状況をチェックしたり、トラブルシューティングの手順を確認することができます。
しかし、これらを確認して問題がないにもかかわらず、バッテリーの消費が早まる問題が解決しない場合には Google に直接フィードバックを送信することをおすすめします。これにより、Google のチームが問題を認識し、問題の早期解決に役立つ可能性があります。
フィードバックを送信する手順は次のとおりです。
- Pixel スマートフォンの [設定] アプリを開く
- 下にスクロールして [ヒントとサポート] から [フィードバックを送信]
- または [バッテリー] の [バッテリー診断] からお困りの内容を選択し、[サポートに問い合わせる]
今回の場合、関連するデータをフィードバックに含めることができるため、バッテリー診断からサポートに問い合わせた方が良いかもしれません。

まとめ
今回の問題は多くのユーザーに影響を与えている可能性があり、もし 2025 年 5 月のアップデート以降にバッテリーの持ちが悪くなったと感じた場合、今回の影響を受けている可能性があります。
現状、Google からこの問題に関する正式な発表はなく、ユーザー側で試せる確実な回避策も判明していません。まずは Google に問題をフィードバックし、公式のアナウンスやソフトウェアアップデートによる修正を待つしかなさそうです。
筆者もこの影響を受けていると感じているため、早急のアップデート等での修正を期待したいです。
出典: 9to5Google