Google は Gemini アプリにおいて、ユーザー待望のチャット検索機能をウェブ版で順次展開を開始しました。これにより、過去の会話をより簡単に見つけ出せるようになります。
チャット検索機能について
これまで Gemini とのチャット履歴が増えてくると、過去の特定の会話を探し出すのが困難でした。最近のアップデートで、チャット履歴リストに無限スクロール機能が追加されたので、直近の履歴を探しだすときにはクリックするというひと手間を省けましたが、特定のチャットだけをピンポイントに探し出すことはできませんでした。
ウェブ版の Gemini の場合、今回のアップデートにより、gemini.google.com を開くと、サイドパネルの右上に虫眼鏡アイコンが表示されます。これをクリックすると、チャット履歴の検索ページ ( gemini.google.com/search-history ) に移動し、「検索」という専用の検索フィールドが現れます。

検索フィールドの下には、ピン留めされたチャットが優先的に表示され、それに続いて最大 18 件(筆者が確認した限り)の「最近」の会話がリスト表示されます。また、各会話の右側に日付が表示されるようになっているため、いつ頃のチャットかを確認しやすくなりました。
検索機能はシンプルで、検索語句を入力すると、チャット名と検索語句を含む関連箇所が結果として表示されます。
一方、スマートフォンなどのモバイル端末でウェブ版の Gemini を利用している場合でも、サイドパネルを開くと、画面上部に全幅の検索フィールドが表示され、ここからチャットを検索できます。
まとめ
記事執筆時点(2025 年 5 月 20 日)で、このチャット検索機能はウェブ版 Gemini アプリで展開が開始されおり、個人の Google アカウントと Google Workspace アカウントの両方で展開を確認できています。ただし、Android および iOS のネイティブアプリ版ではまだ確認されていません。
Gemini アプリにチャット検索機能が搭載されたことで、過去の膨大なチャット履歴の中から必要な情報を効率的に探し出すことが可能になりました。これはユーザーにとって非常に便利な変更点となります。
なお、Gemini アプリでは最近以下のような変更が行われています。いずれもユーザーにとっては利便性を向上させるためのアップデートです。
- Android および iOS アプリにおけるプロンプトバーのデザイン変更
- モデルピッカーの簡素化
- サイドパネルの再設計(無限スクロールの導入)
あとは、Gemini も ChatGPT のようにプロジェクトごとにチャットを管理する機能や、過去の履歴を全て参照できるようになるとさらに便利になるはずです。今後も Gemini が使いやすくなることに期待したいですね。
出典: 9to5Google