Google はウェブ版 Gemini アプリにおいて、モデル選択機能をより分かりやすく整理するアップデートを実施しました。この変更は、特に Gemini Advanced や Google Workspace ユーザーに影響するものです。
Gemini Advanced ウェブ版のモデル選択の変更点
Gemini Advanced を利用しているユーザーは、ウェブ版のモデルピッカーが以下の 4 つのオプションに減りました。
- 2.0 Flash: あらゆる場面でスピーディに対応
- 2.5 Flash (preview): 高速処理に対応した新たな推論モデル
- 2.5 Pro (preview): 推論、数学、コーディング
- Personalization (preview): 検索履歴を使用

これまで表示されていた「Deep Research with 2.5 Pro」や「Veo 2」といったオプションは、汎用モデルではなかったため、今回のアップデートでモデルピッカーからは削除されました。
これらの特定の機能を利用したい場合は、プロンプトバーからアクセスする必要があります。特に「Veo 2」は「動画」という新しい名称でプロンプトバーに追加されています。また、先週新しいアイコンに変更された Canvas も引き続きプロンプトバーから利用可能です。各機能にマウスオーバーすると、簡単な説明が表示されます。

デスクトップで横幅を広げていると、これら3つの機能はすべて表示されますが、モバイルウェブ版など小さな画面では 3 点リーダーのオーバーフローボタン内に格納される場合があります。
なお、現時点では、Android 版および iOS 版の Gemini アプリに変更はありません。また、無料アカウントのユーザーにも、この新しいモデルピッカーはまだ適用されていないようです。
まとめ
今回のアップデートは、基盤となる個々のモデル名を前面に出すよりも、Gemini アプリで「何ができるのか」ということが、ユーザーにわかりやすいように変更されました。また、以前は選択肢が多くなりすぎていましたが、4つに絞られたことで、より管理しやすくなりました。
将来的には、2.5 Flash と 2.5 Pro がプレビュー版から正式版に移行した際には、現在の 2.0 Flash は削除されると予想されます。さらに、Google は最終的にパーソナライズモデルを Gemini の全ての機能に統合することを目指していると考えられます。これにより、ユーザーは意識することなく、常に自分に最適化された AI を利用できるようになるのかもしれません。
筆者も現状では、何か問題がない限り、ほとんどの作業は Gemini 2.5 Pro Preview を使っているので、モデルの選択がシンプルになることは良いことだと思います。