現在、米国の一部ユーザーから Google 検索のトップページに表示される「I’m Feeling Lucky」ボタンが「AI Mode (AI モード)」に置き換えられるという報告が出ています。また、このボタンにもいくつかのバリエーションがあるようで、様々なパターンでテストされている可能性があります。
確認されている「AIモード」のテスト表示
今回、X や Threads などで報告されている「AI モード」の表示場所は、主に以下の 2 パターンのようです。
- 検索バーの右側、「画像で検索」ボタンの隣
- 検索バーの下、従来の「I’m Feeling Lucky」ボタンの位置


ボタンのデザインにもいくつかのバリエーションが報告されています。
- カーソルを合わせると虹色の枠線が回転するように表示される (@AndellDam)
- デフォルトで虹色の枠線が表示され、他のボタンよりも目立つデザインになっている (@huseyinograk)
これらのデザインは、AI を活用した検索機能であることをユーザーにアピールするためだと考えられます。
AI モードの現状
Google は 2025 年 3 月に Search Labs で早期の実験を開始し、5 月には「ごく一部の米国のユーザー」に対して、Google 検索のメインページで AI モードのオプションが表示され始めると発表していました。今回のユーザー報告は、この発表に沿ったテストが実際に展開されていることを示しています。
なお、The Verge の取材に対し、Google の広報担当者 Ashley Thompson 氏は、「AIモード」のテストは現在、Google の実験的な機能試用環境である「Labs」のユーザーに限定されていると述べています。また、「私たちは、ユーザーが役立つ機能にアクセスするためのさまざまな方法を頻繁にテストしています。これは、その多くの実験の1つに過ぎません」とコメントしており、今回の表示が最終的な決定ではない可能性も示唆しています。
まとめ
今回のテストは、Google が検索にも AI を活用することで、より直感的で対話的な情報収集の手段を提供する動きと言えます。AI が生成する要約や回答によって、ユーザーが求める情報へより早くたどり着けるようにすることを目指していると考えられます。しかし、生成 AI の情報が常に正しいとは限らないため、ユーザー側も提供された情報を鵜呑みにしないよう注意する必要があります。
また、現時点ではあくまでテスト段階であり、「I’m Feeling Lucky」ボタンが完全に廃止されるかどうかは定かではありません。しかし、Google が検索における AI の役割をますます重視していることは間違いなく、今後の正式な発表やさらなる機能拡張が注目されます。
日本での展開についても現時点では不明ですが、海外での動向を踏まえ、同様のテストや機能導入が進む可能性も十分に考えられます。
出典: The Verge