Google のメッセージングアプリ「Google メッセージ」において、特定の絵文字を1つ送信するだけで、画面全体にアニメーションが表示される新機能がテストされていることが報じられました。
これまでも Google メッセージでは、特定のメッセージや複数の絵文字の組み合わせによって画面上のアニメーションを再生する「表現力豊かなアニメーション」機能が提供されていますが、今回の変更により、単一の絵文字でも同様のエフェクトが表示される可能性があります。
機能の詳細と動作条件
Reddit ユーザーの報告によると、🌙 (月) や 👏 (拍手) の絵文字を送信した際に、全画面アニメーションが再生されたとのことです。他にも、🐝 (ハチ)、🌋 (火山)、💤 (睡眠)、🥳 (パーティー) などの絵文字でも同様のアニメーションが確認されています。
この機能は、RCS (Rich Communication Services) によるチャットだけでなく、従来の SMS/MMS でも動作するようです。ただし、アニメーションが再生されるのは、絵文字を1つだけ送信した場合に限られます。文章の途中に含まれる絵文字や、複数の絵文字を同時に送信した場合には、全画面アニメーションは再生されません。
現在、どの絵文字が全画面アニメーションに対応しているかの全リストは公開されておらず、ユーザーが個別に試して発見する必要があります。Google は当初、15種類以上の隠しアニメーションに対応することを予告していましたが、今回の変更でさらに種類が増えたのか、あるいは既存のアニメーションがより簡単にトリガーできるようになったのかは不明です。
ユーザーにとってのメリット・デメリット
この機能により、誕生日のお祝いや、特定の感情を強調したい場面などで、ユーザーはより手軽に感情や状況を表現豊かなアニメーションで伝えられるようになります。
WhatsApp や Telegram といった他のメッセージアプリにも、スタンプやアニメーション絵文字などの表現機能はありますが、単一の絵文字送信で全画面のアニメーションが発動するというのは、Google Messages のユニークな試みと言えるかもしれません。
一方で、頻繁に全画面アニメーションが表示されることに抵抗を感じるユーザーもいるかもしれません。特に、シンプルなコミュニケーションを好むユーザーにとっては、煩わしく感じられる可能性があります。
アニメーションを無効にする方法
もし全画面アニメーションが不要だと感じる場合は、Google メッセージの設定から簡単に無効化できます。
- Google メッセージアプリを開き、設定メニューに移動します。
- 設定項目の中から「表現豊かなアニメーションを表示 (Show expressive animations)」のトグルスイッチを探し、オフにします。

まとめ
この単一絵文字による全画面アニメーション機能は、現在一部の Google メッセージベータ版ユーザー、またはサーバー側のアップデートを通じて段階的に提供されているようです。
筆者もベータ版 Google メッセージで試してみましたが、今回の変更を確認することはできませんでした。すぐに利用できない場合でも、今後のアップデートでより広範囲のユーザーに展開されることが期待されます。
出典: Android Police