Google は 2025 年 4 月 29 日 (現地時間)、長期サポートチャンネル(Long Term Support : LTS) を利用している Chromebook などの ChromeOS デバイスに向けて、ChromeOS 132 LTS のマイナーアップデートをリリースしました。
このアップデートには、いくつかのセキュリティ修正が含まれており、バージョン 132.0.6834.222 (プラットフォームバージョン: 16093.104.0) へと更新されます。
今回のアップデート内容は次のとおりです。
- CVE-2025-3620 (深刻度: 高): USB 機能における解放後のメモリ使用の脆弱性
- CVE-2025-2476 (深刻度: 高): Lens 機能における解放後のメモリ使用の脆弱性
- その他のセキュリティ修正: CVE-2024-50066、CVE-2024-53141、CVE-2024-50264、CVE-2024-53057
これらの修正は、悪意のある第三者がシステムを不正に操作したり、機密情報にアクセスしたりするリスクを軽減する上で重要です。特に、深刻度の高い「解放後のメモリ使用」脆弱性への対応は、ユーザーの安全性を確保する上で不可欠です。
また、LTS (長期サポート) チャネルは、通常の ChromeOS アップデートサイクルよりも長く、特定の安定したバージョンを維持したいユーザーや企業にとって重要な選択肢となります。今回のマイナーアップデートは、LTS 環境の安定性と安全性をさらに高めるものと期待されます。
ChromeOS 132-LTS は、2025 年 4 月 9 日にメジャーアップデートが展開されています。次回の LTS 向けメジャーアップデートは、2025 年 10 月 14 日に ChromeOS LTS-138 への更新が予定されています。
ChromeOS LTS 132 の含まれる、ChromeOS 127 から ChromOS 132 までの変更点やアップデートについては、以下の記事でもまとめています。
出典: Chrome Releases