Google が開発を進めている次期 OS「Android 16」では、水面下で様々なユーザーインターフェース (UI) の変更がテストされていますが、今回、メディア出力スイッチャーのデザインが刷新されていることが、最新の Android 16 Beta 4 から明らかになったと Android Authority (Mishaal Rahman 氏) が報じています。
メディア出力スイッチャーは、Android 11 で導入されて以来、UI に大きな変更が加えられてこなかった要素の一つです。
メディア出力スイッチャーとは?
メディア出力スイッチャーは、音楽や動画を再生中に表示されるメディアコントロール通知の右上にある「出力先を示すチップ(ボタン)」をタップすると表示されるパネルのことです。
このパネルから、現在再生しているメディアの出力先を、スマートフォンのスピーカー、接続中の Bluetooth イヤホンやスピーカー、あるいは Google Cast 対応デバイスなどに簡単に切り替えることができます。Android 11 (2020年) で導入され、Android 14 で「スピーカーとディスプレイ」という見出しが追加されるなどの若干の更新はありましたが、基本的な UI は維持されていました。
Android 16 Beta 4 での新しいデザイン
Android Authority が Android 16 Beta 4 で有効化できた新しいメディア出力スイッチャーの UI には、現行デザイン (Android 15 など) と比較していくつかの変更点が見られます。


例えば、「デバイスを接続」ボタンの位置が再生中のメディア情報のすぐ下に変更され、音量スライダーのデザインも変更、デバイスリストの枠の削除などの変更が行われています。
デバイスの枠が分かりづらくなった以外には、使いやすさが向上しそうな変更内容だと思われます。
なお、これらのデザイン変更が、Google I/O 2025 で発表されると噂されている新しい「Material Design 3 Expressive」テーマの一部なのかどうかは、現時点では断定できません。しかし、他の UI 変更の発見時期などを考慮すると、その可能性は十分にあるようです。
まとめ
今回、Android 16 Beta 4 では、メディア出力スイッチャーの UI に、Material Design 3 ガイドラインへの準拠やボタン配置の見直しといった変更が確認されました。
発見されたメディア出力スイッチャーの新しいデザインは、まだ Android 16 のベータ版でテストされている段階であり、最終的な安定版リリースまでに変更される可能性、あるいは搭載が見送られる可能性もあります。
来月開催される Google I/O 2025 で、新しい Material Design に関する発表があれば、この変更についても明らかになるかもしれません。
出典 : Android Authority