Google 製アプリの多くは、アップデート時の変更内容について「バグの修正とパフォーマンスの改善」といった一般的な記述にとどまることが多く、ユーザーは具体的に何が変わったのかを知ることが困難でした。しかし、「Google Home」アプリにおいては、この状況が改善されたようです。
9to5Google によると、Google Nest ヘルプにある Google Home アプリのリリースノートページが、最近になって具体的な新機能やバグ修正リストを含む詳細な内容に更新されたとしています。
ただし、記事執筆時点(2025 年 4 月 22 日)では英語ページで内容の変更が確認されており、日本語ページは従来の「バグの修正と機能の改善を行いました」のままでした。
これまでと今回の変更
今年初めに Google Nest ヘルプに「Google Home アプリ リリースノート」というサポート記事 (https://support.google.com/googlenest/answer/15962877) が公開されましたが、当初はその内容も「バグの修正と改善」といった一般的なものでした。
しかし、最近になって Google はこのページを遡って更新し、2025 年のこれまでのアップデートについて、それぞれ具体的な「機能」と「バグの修正」のリストを掲載し始めました。
これにより、ユーザーは各バージョンでどのような新機能が追加され、どのような問題が解決されたのかを正確に把握できるようになりました。例えば、以下のような詳細情報が記載されています。
- v3.30 (2025年3月4日):
- 機能: 新デバイス設定フローの内部改善。
- バグ修正: 家削除後のネットワーク確定ステップでのアプリ失敗問題、Smoke & CO デバイス設定の通知トグル欠落問題、アラーム消音通知の複数送信問題、緊急停止オプション切替時のエラー問題、アクティビティタブのデバイスリスト不正問題、「毎月のサウンドチェック許可」トグル有効化問題などを解決。
- v3.29 (2025年2月11日):
- 機能: カメラ映像の 10 秒送り/戻しボタン追加、サードパーティ製オートメーションの管理機能 (Android)。
- バグ修正: Wi-Fi ポイント追加時のフリーズ問題、設定タイルタップ不具合、Nest Protect タイルの CO 表示誤り (Public Preview)、Nest Protect 設定の UI 問題 (Public Preview) などを解決。
- v3.28 (2025年1月7日):
- 機能: ダイナミックテーマ (Android – Public Preview)、Nest Protect の Nest アプリからの移行サポート (iOS – Public Preview)。
- バグ修正: iOS でのロック/ロック解除エラー、Android でのお気に入りからのルーティン実行不具合、Nest Hub Max 移行時の複数デバイス非表示問題、メンバーアクセス概要ページの削除ボタンサイズ問題 (Android)、スピーカー/ディスプレイ設定時の接続失敗エラー (Android)、ロックコントローラーのアクセス/不在モード非表示問題などを解決。
このように詳しいリリースノートが公開されることで、アプリのアップデートで新しくなった点や不具合が修正されたかどうかの確認、アップデート後に発生した問題の原因を特定する手がかりなどになります。
まとめ
冒頭でもお伝えしたように、記事執筆時点では日本語は従来のままですが、詳細なリリースノートの公開を開始したことは、ユーザーにとって非常にありがたい変化です。今後、このような詳細なリリースノートが Google Home アプリ以外でも展開されることを期待したいですね。
Google Home アプリのリリースノートについては、こちらをご覧ください。