Google は、世界中のユーザーが Google 検索にアクセスする際のドメインの扱いを変更することを公式ブログで発表しました。これまで多くの国で、ユーザーが google.com にアクセスすると、自動的にその国のドメイン(日本では google.co.jp)にリダイレクト(転送)されていましたが、この自動リダイレクトが廃止され、google.com のアドレスに統合されます。
この変更によりアドレスバーの表示は変わりますが、Google は検索結果自体は引き続きユーザーの現在地に基づいてローカライズされることを伝えています。
- Google 検索がアクセスドメインを基本的に google.com に統一へ
- google.co.jp など国別ドメインへの自動リダイレクトを廃止
- 検索結果は従来通りユーザーの現在地に基づいてローカライズされる
- 検索結果の地域は設定から手動変更も可能
「.com」ドメインへの統一による変更点
これまで、日本から google.com にアクセスしようとすると、自動的に google.co.jp に転送されるのが一般的でした。他の多くの国でも同様に、google.co.uk(イギリス)や google.de(ドイツ)といった国別ドメイン(ccTLD: country-code top-level domain)が主に使われてきました。
Google の発表によると、今後はこの国別ドメインへの自動リダイレクトが行われなくなります。ユーザーが google.com にアクセスした場合、基本的にはそのまま google.com を利用することになります。(ただし、ユーザーが意図的に google.co.jp などの国別ドメインにアクセスすることは引き続き可能と思われます)。
検索結果に変更はない
この変更によって検索結果が変わるということはなく、Google は検索結果のローカライズは維持されると明確に述べています。
つまり、日本から google.com を使って検索しても、これまで通り日本の情報(日本語のウェブサイト、日本のニュース、天気、地域のお店など)が優先的に表示されます。 これは、Google がユーザーの IP アドレスなどの位置情報に基づいて、検索結果を表示する地域を自動的に判断しているためです。
もし自動判定された地域が意図しないものであったり、他の国の検索結果を見たい場合には、Google 検索の設定メニューから手動で検索対象の地域を変更することも可能です。

なお、Google はこの変更の理由として、世界中のユーザーにより一貫性のある検索体験を提供するため、そしてドメイン構造をシンプルにするため、といった点を挙げています。どの国からアクセスしても、基本的には google.com という共通の入り口から、それぞれの地域に最適化された情報を得られるようにする、という考え方のようです。
まとめ
今回の Google 検索の変更は、主にアドレスバーに表示されるドメイン名が google.com になるという点ですが、、これによるユーザーへの影響は大きくないと思われます。
この変更は今後数ヶ月かけて段階的に展開され、その過程で検索設定の一部を再入力するよう求められる場合があるとしています。
出典 : Google The Keyword