Android の標準キーボードアプリ「Gboard」の機能のひとつ、「絵文字ミックス (Emoji Kitchen)」において、昨年 12 月に発表された新しいユーザーインターフェース (UI) が、当初よりも多くのユーザーに展開され始めていることが報じられました。
この UI の再設計については、2024 年 12 月の Pixel Drop アップデートで発表され、筆者も変更を確認していますが、今回さらに多くのデバイスで利用可能になっているようです。
- Gboard 「絵文字ミックス」の新しい UI が展開中(Pixel 中心の可能性)
- 昨年 12 月に発表され、一部で利用可能だったものが対象拡大
- 新 UI では組み合わせ可能な絵文字を一覧・検索でき、発見しやすくなった
この変更により、ミックスされた絵文字をより簡単に見つけて利用できるようになるため、チャットや SNS などでの利用がさらに便利になります。
変更点の詳細
従来の絵文字ミックスは、基本的に2つの絵文字を選択して初めてその組み合わせが表示される、というものでした。
今回の再設計で導入された新しいUI では、絵文字キーボード内にセクションにあった「歯車」アイコンが「右矢印」になり、選んだ絵文字をベースにしたミックス絵文字を一覧で表示したり、検索できるようになっています。


ミックスされた絵文字一覧画面の右下には、ベースとなっている絵文字が表示されており、ここをタップすることでベースの絵文字を変更することもできます。
また、ミックスされた絵文字をタップすると、どの絵文字を組み合わせて作られたかも確認でき、そのまま送信できます。これにより、手動で絵文字を組み合わせる必要がなくなり、スムーズに送信できるようになります。
ユーザーへのメリット
新しいUIによって、ユーザーは以下のようなメリットを享受できます。
- 膨大な組み合わせの中から、面白いミックス絵文字を簡単に見つけられるようになります。
- 使いたい特定の組み合わせ(例:泣き笑い+〇〇)などを素早く検索できます。
- 結果として、絵文字を使ったコミュニケーションの表現力が豊かになります。
昨年 12 月の時点では、まだ一部のユーザーに限られた展開でしたが、今後この新 UI が広く利用可能になれば、多くの Gboard ユーザーがこの便利な新UIの恩恵を受けられるようになります(ただし、現状はまだ限定的)。
展開状況
この新しい UI の展開は段階的に進んでおり、9to5Google は Gboard ベータ版 v15.2 で利用できるユーザーが拡大していると報じています。ただし、安定版の v15.1 ではまだ広く利用可能にはなっていないようです。
筆者の環境で確認したところ、Gboard のベータ版を実行している Pixel デバイスでは新しい UI を利用できましたが、安定版での展開状況は確認できていません。
また、同バージョンのベータ版を使用している Samsung Galaxy S25 Ultra では、記事執筆時点(2025 年 4 月 13 日)でまだこの新しい UI は確認できませんでした。
そのため、現状では Pixel デバイスに限定されている可能性も考えられます。
このように、デバイスやバージョン、機種によっても異なる可能性があり、今後数週間から数ヶ月のうちに安定版を含め、より多くのデバイスで利用可能になることが期待されます。
出典 : 9to5Google