これまでの情報にもあるように、Samsung と Google は現在、新しいスマートグラスの開発に共同で取り組んでおり、来年 (2026年) にも共同開発したスマートグラスを発表する計画であることが報じられました。
スマートグラス共同開発と「Gemini」搭載
この報道は韓国経済新聞によるもので、Samsung と Google は現在、新しいスマートグラスの開発に共同で取り組んでおり、2026年の発売を目指しています。このスマートグラスは、Google が開発を進める Android XR プラットフォームを搭載し、Google の AI アシスタント Gemini の機能を活用できる点が特長です。
関係者の話では、ユーザーはスマートグラスをワンタップするだけで、経路案内、リアルタイム翻訳、メッセージの要約といった情報を、スマートフォンを取り出すことなく得られるようになるとのことです。昨年 12 月にはニューヨークで開催されたイベントで開発中のスマートグラスの画像が公開され、最近では Google の幹部がカナダでのカンファレンスでプロトタイプを着用し、機能の一部をデモンストレーションしています。
なお、先月の報道では Samsung は Android XR スマートグラスを XR ヘッドセットを、年内に同時発表すること検討していると伝えられていました。今回の報道では来年になるとのことですが、過去のモデルのように発表だけは年内に行われる可能性も考えられます。
連携によるユーザーへの期待
Samsung と Google の連携が強まることで、ハードウェアとソフトウェアにおいて高性能でありながら使い勝手にも優れるデバイスが、より多くのユーザーに受け入れられる価格帯で提供されることが期待されます。
特に、今回報じられている「Gemini」搭載が見込まれるスマートグラスは、既存の Android スマートフォンユーザーとの親和性も高く、これが実現することで、ユーザーの日常生活や情報へのアクセスが、より便利になる可能性があります。
Android XR ヘッドセットや Apple Vision Pro が提供する没入型の仮想体験とは異なり、開発中のスマートグラスは、日常生活の中で情報をサポートする、より実用的なウェアラブルデバイスになることが期待されます。
一方、製品化にあたっては、最終的なデザイン、価格設定、バッテリー性能、プライバシー保護などの点が、ユーザーにとって重要な判断材料となるため、両者の協力でうまく手の届きやすいものに落ち着いてくれることを期待したいですね。
すでにスマートグラス製品は多数のメーカーがリリースし始めていますが、ここで Google と Samsung が協力した新しいスマートグラスが、どのような立ち位置になるのかは楽しみです。
出典 : 韓国経済新聞, 9to5Google