Nothing はこれまでティーザーで予告していたように、「真のフラッグシップモデル」とする最新スマートフォン「Nothing Phone (3)」を正式に発表しました。
「Nothing Phone (3)」では、従来の Nothing スマートフォンに採用されていたライティング機能の「Glyph Interface」が廃止され、新たに「Glyph Matrix」と呼ばれるドットマトリックス形式の LED を採用し、背面の右上隅に表示されるようになりました。
また、Snapdragon 8s Gen 4 を搭載し、ユニークな 3 つのリアカメラ配置、ディスプレイ、カメラ、充電速度などで大幅なアップグレードなどが含まれています。
Nothing Phone (3) の特長と仕様
Nothing Phone (3) は、120Hz リフレッシュレートに対応した 6.7 インチ 2,800×1,260 解像度の OLED ディスプレイを搭載し、Gorilla Glass Victus による保護を備えています。本体も IP68 防塵・防水となっています。
背面には新たに採用されたドットマトリックススタイルの Glyph Interface (Glyph Matrix) が搭載され、通知や様々な機能を表示したり、ゲームをプレイすることもできます。

プロセッサには、すでに予告されているように Snapdragon 8s Gen 4 が搭載されており、これについては賛否両論あるものの、性能とコストのバランスを重視した上での選択だと思われます。過去に Geekbench で発見された Phone (3) のベンチマークでは、シングルコアスコアが 2,076、マルチコアスコアが 6,577 となっていました。

RAM とストレージの組み合わせは 2 種類が用意され、12GB RAM と 256GB ストレージまたは 16GB RAM と 512GB ストレージを選択することができます。
リアカメラについても、すでに予告されていたようにペリスコープ望遠カメラを含む 3 つの 50MP カメラ(メイン、超広角、3 倍ペリスコープ望遠)が搭載されています。さらにフロントカメラも 50MP を搭載しました。
バッテリーは 5,150mAh と比較的大容量を搭載し、65W の有線充電と 15W ワイヤレス充電、5W のリバースワイヤレス充電もサポートしています。
この他の点では、Wi-Fi 6E、Bluetooth 6.0、eSIM と NFC のサポート、Android 15 ベースの Nothing OS 3.3 などを備えています。さらに AI を搭載した Essential Space と、新機能の Essential Search および Flip To Record などが追加されます。
なお、Nothing はソフトウェアサポートの期間を延長することも発表しており、5 年間の Android OS アップデートと 7 年間のセキュリティアップデートを提供します。補足情報として、Android 16 ベースとなる Nothing OS 4.0 は、2025 年第 3 四半期にリリース予定であることも明らかにしました。

スペックシート
OS | Nothing OS 3.5 based Android 15 |
---|---|
ディスプレイ | 6.7 インチ OLED 2,800 × 1,260 最大 120Hz リフレッシュレート 最大 1,000Hz タッチサンプリングレート 最大輝度 4,500nits HDR10+ Corning Gorilla Glass Victus |
CPU | Snapdragon 8s Gen 4 |
RAM | 12GB / 16GB (最大 8GB 仮想 RAM) |
内部ストレージ | 256GB / 512GB |
外部ストレージ | – |
リアカメラ | 50MP メイン (OIS, f/1.68, 1/1.3″) 50MP 超広角 (f/2.2, 1/2.76″) 50MP ペリスコープ望遠 (3倍, OIS, f/2.68, 1/2.75″, 最大 60 倍ウルトラズーム) |
フロントカメラ | 50MP |
バッテリー | 5,150mAh 65W 有線充電 ワイヤレス充電 リバースワイヤレス充電 |
ネットワーク | 5G / 4G-LTE Wi-Fi 6E Bluetooth 6.0 NFC |
ポート | USB-C |
その他 | Glyph Matrix 画面内指紋センサ IP68 防塵・防水 5 年間の OS アップデート 7 年間のセキュリティアップデート |
サイズ | 160.60 × 75.59 × 8.99mm |
重さ | 218g |
まとめ
Nothing Phone (3) はグローバルで 2025 年 7 月 4 日から発売される予定ですが、記事執筆時点では日本でのリリースについては明らかにされていません。しかし、以前のリーク情報で日本の技適を取得していることも確認されているため、後日改めてアナウンスがある可能性があります。
なお、海外における Phone (3) の価格は次のようになっています。
- 12GB RAM / 256GB ストレージ: 799 ドル(約 11.5 万円)
- 16GB RAM / 512GB ストレージ: 899 ドル(約 13 万円)
もし日本で発売されるとすれば、直換算した価格よりも少し値上がりすると予想されるため、約 12 万円以上からスタートなるかもしれません。とはいえ、まだ正式に日本投入が明らかにされているわけではないため、今後の発表に期待です。
出典: Nothing