Nothing は Android 15 で導入されたセキュリティ機能のひとつである「プライベートスペース」の実装に取り組んでいることが明らかになりました。
現在、Nothing は Android 15 をベースとした Nothing OS 3.0 を展開しており、独自機能も含めた体験を提供していますが、Android 15 の標準機能である「プライベートスペース」にはこれまで対応していませんでした。
しかし、Android Authority によると、Nothing Launcher の APK を分解した結果、Nothing がこの機能の導入を進めていることが確認されたとのことです。
Nothing OS には、これまでもホーム画面などから特定のアプリのアイコンを非表示にする機能が搭載されていましたが、「プライベートスペース」はより高度な仕組みとなっており、選択したアプリやデータを完全に隔離することが可能になります。そのため、既存の「アイコン非表示」機能に代わるものとして導入される可能性も示唆されています。
APK の情報によれば、Nothing OS でもプライベートスペースにアクセスする際には新たなパスワードなどが必要となり、このスペースにはアプリやファイル、写真を保存できるほか、「プライベートカメラ」という項目も確認されています。これにより、プライベートカメラで撮影した写真が自動的にこの空間に保存される仕組みになると考えられます。
また、プライベートスペースを終了すると、進行中のオーディオ再生や動画、ファイル転送もすべて停止することが記載されています。
この機能の導入背景として、1年ほどに Nothing の CEO である Carl Pei 氏が、ユーザーに対して「アプリアイコンの非表示を維持するか、プライベートスペースへ移行するか」のアンケートを実施しており、多くのユーザーが後者を支持したことが影響している可能性があります。
現時点では正式な発表はないものの、今後のアップデートでプライベートスペースが正式に導入される可能性は高そうです。