Google が次期フラッグシップモデルとして準備を進めている Pixel 10 シリーズにおいて、システム起動のパフォーマンスが改善される可能性があることが報じられています。
この情報は、Android Authority が AOSP (Android Open Source Project) のコードレビューから発見した内容によるものです。該当のコード変更は「Parallel Module Loading:パフォーマンスモードの追加」とされており、Android が起動時の performancelock の初期化タイミングを調整することで、デバイスの応答性を高めることを目的としているようです。
Google のエンジニアのコミットによれば、この変更をテストしたところ、ローディング時間が Pixel 10 で30%短縮され、Pixel Fold でも25%短縮されたと報告しています。ちなみに AOSP で未発表のハードウェアについて記述されることは珍しく、Google が公の場で Pixel 10 について言及したのはこれが初めてになります(そのためか、現在該当コミットにアクセスできない)。

この変更は Pixel 10 だけでなく Pixel Fold でもテストされていることから、特定のハードウェアに限定されない改善である可能性が高いと考えられます。AOSP に含まれていることから、おそらく今後の Android 16 QPR (四半期ごとのプラットフォームリリース)などで他の Android デバイスにも広く展開される可能性があります。
とはいえ、「ローディング時間」が具体的にどの処理を指しているかは明示されておらず、ユーザーが体感できるほどの変化かどうかは今後の実機での確認が必要です。ただし、こうした小さな変更の積み重ねで、Pixel 10 シリーズや次期 Android バージョンにおける使用感の向上にもつながることに期待できます。
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