Pixel 9a は衛星 SOS 非対応。モデムの違いと Google が正式に認める

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Google が正式に発表した Pixel 9a には、Pixel 9 シリーズの他モデルに搭載されている衛星SOS機能 (Satellite SOS) がサポートされていないことが明らかになりました。

フラッグシップよりも手頃な価格である Pixel 9a は、Pixel 9 と同じディスプレイ、チップセット、ストレージ、ソフトウェアサポートなどを備えていますが、価格を抑えるために Google はモデムや一部の機能などを制限する必要がありました。

今回、Android Authority は Google に確認を行い、Pixel 9a には Pixel 8 シリーズと同じ Exynos Modem 5300 が搭載されていることを報じました。これは、以前のリークでも指摘されていた内容です。

一方、2024年にリリースされたフラッグシップモデルの Pixel 9 シリーズ(Pixel 9 / 9 Pro / 9 Pro XL / 9 Pro Fold)には、新しい Exynos Modem 5400 が搭載されています。このモデムは、前世代の5300に比べて効率や安定性、パフォーマンスが向上しており、3GPP Release 17 標準をサポートしていることで、5G 非地上ネットワーク(NTN)による衛星通信にも対応可能です。

しかし、Pixel 9a に搭載された Exynos Modem 5300 は 3GPP Release 17 をサポートしていないため、衛星接続機能を利用することができません。Android Authority によれば、質問へのコメントで Google は Pixel 9a が衛星SOSおよび衛星メッセージングに対応していないことも正式に認めたとしています。

衛星SOS は、Pixelスマートフォンが Wi-Fi またはモバイルネットワーク圏外にある状況でも、衛星通信を使って緊急サービスに接続できるという機能です。昨年9月の発表当初は米国限定でしたが、2025年3月の Pixel Drop によって、アラスカ、ハワイ、カナダ、ヨーロッパ、英国にも対応地域が拡大されています。

なお、Google は Pixel 9 シリーズの衛星接続機能について、現時点では2年間の無料アクセスを提供すると記されており、将来的には有料のサブスクリプションプランが導入される可能性があります。

いずれにしても、Pixel 9a に衛星接続機能が搭載されていないことは Google が公式に確認した事実であり、日本国内では衛星 SOS 機能が提供されていないものの、今後の展開やモデル選びの際に知っておきたい差別化ポイントとなりそうです。

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月間平均130万PVの当サイトを8年以上運営している 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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