Android 16 Beta 3 では、Pixel デバイスで利用可能な「デスクトップウィンドウ(Desktop Windowing)」で、開いているアプリのヘッダーバーに「最小化」ボタンが追加されました。
また、デスクトップウィンドウで開いている YouTube などの一部のアプリでは、ピクチャーインピクチャーにすることもできるようになりました。
デスクトップウィンドウは、Android 15 QPR1 からタブレット向けに導入されている「フリーフォーム ウィンドウ」モードのことで、タブレット上でアプリを PC ライクなウィンドウで表示することができます。これにより、ユーザーが複数のアプリを同時かつ並行して実行できるようになります。

しかし、これまではウィンドウを移動させたり、全画面または閉じることはできましたが、最小化することはできませんでした。
今回、Android 16 Beta 3 のアップデートにより、アプリウィンドウの上部に表示されるヘッダーバーに新たな「最小化ボタン」が追加され、ウィンドウを閉じることなく簡単にタスクバーへ格納できます。

最小化されたアプリはタスクバーからアイコンをタップするだけで元の状態に復帰でき、PC に近い操作感になりました。
また、フリーフォームウィンドウが有効になっている場合、YouTube などのアプリをピクチャーインピクチャーモードにする機能や、Chrome タブをドラッグして独自のウィンドウで開く機能なども実装されています。
いずれも機能としては基本的なものですが、Android を PC ライクに使用できるようにするためには必須の機能です。
現在、Google は新しい「Desktop view」機能など、Android の操作性を PC に近づけるための取り組みを続けています。いずれも正式に実装されるタイミングはわかりませんが、今後の進展に期待したいですね。
なお、Android タブレットでデスクトップウィンドウこと「フリーフォームウィンドウ」を有効にするためには、開発者オプションが有効な状態で、[システム] > [開発者オプション] > [フリーフォームウィンドウを有効にする] のトグルを切り替えます。