Dynabook株式会社は、2025年3月10日より透過型 XR グラス「dynaEdge XR1」と専用 XR コントローラー「dynaEdge C1」の受注を開始したことを発表しました。
XR グラスの「dynaEdge XR1」は、透過型の光学モジュールを採用しており、現実空間を視認しながら情報を表示することが可能です。汎用性の高い USB-C インターフェースを採用し、さまざまな機器との接続が可能です。さらに、カメラ、スピーカー、マイク、各種センサーなどの充実した機能を備えています。

専用アプリケーションの「dynaEdge XRワークスペース」をインストールした PC と「dynaEdge XR1」を USB-C で接続することで、仮想ディスプレイを最大3画面まで拡張でき、通常のノートPCだけでも作業スペースを大幅に広げることができます。これにより、複数のウィンドウを同時に開いて効率的に作業できることから、オフィス外での業務にも適しています。

さらに、仮想ディスプレイを活用することで、カフェや新幹線などの公共の場でも、画面を他人に見られる心配がなく、セキュリティを確保しながら仕事に集中できます。
dynaEdge XR1 は、一般的なワイヤレス XR デバイスとは異なり、有線接続を採用しています。これにより、バッテリー駆動時間の制限を受けることなく、長時間安定して利用可能です。また、無線接続の遅延や干渉の影響を受けないため、安定した通信環境が求められるビジネスシーンでも、長時間の作業でも安定して利用できます。
一方、「dynaEdge C1」は、「dynaEdge XR1」と接続して使用する専用のコントローラーデバイスです。直感的に操作しやすい4方向ボタンやタッチパッドを備え、AI による景色の認識や会話のアシスト、見ている風景を検索できるビューサーチ(画像検索に近い機能)、ドキュメント要約や翻訳、スマートフォンとの連携(Bluetooth)など、多彩な機能を提供します。なお、この「dynaEdge C1」は PC に接続して使用し、「dynaEdge XR1」との連携によって機能します。

同社は、これらの製品を活用し、現場作業におけるマニュアル表示、遠隔作業支援、ピッキング支援など、製造業や物流業界における作業効率向上といった、さまざまな企業向けの DX ソリューションを展開し、現場DXの加速を目指しています。
また、博物館や美術館、街歩き、スポーツ観戦でのARガイド、コンテンツ表示など、XR 技術による新しい体験価値の創出も進めていくとしています。
出荷時期は今年の春頃であり、価格についてはオープン価格となっています。今回発表された透過型 XR グラス「dynaEdge XR1」および「dynaEdge C1」の詳しい仕様については、以下のページをご確認ください。