Googleは、Google Workspace や Chrome Enterprise または Education を使用する IT 管理者向けに、新たな AI ツール Chrome Admin Assistance を発表しました。このツールは、Google 管理コンソールに直接統合された Gemini AI を使用し、デバイス管理やポリシー設定をより簡単かつ効率的に行うことができます。
Chrome Admin Assistance (Chrome 管理アシスタンス)は、自然言語での対話を通じて複雑なタスクを簡素化できます。例えば、特定のデバイスのステータス確認やリモート再起動などの操作を、複雑なメニュー操作やコマンド入力なしに、簡単なメッセージを入力するだけで実行できます。
これにより、高度な専門知識を持たない管理者であっても、効率的にデバイスや設定を管理することができ、日常的なタスクの自動化や即時サポートの提供、トラブルシューティングの際のダウンタイムを大幅に削減することが期待されます。
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このツールは、現在 Trusted Tester プログラムに参加している米国在住の管理者向けに提供されています。
さらに、自然言語処理 (NLP) を活用したデバイスやポリシーの検索機能も強化されています。具体的には、「先月登録されたデバイス」などといった簡単な記述で、関連する結果を表示することが可能です。
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また、Related Settings (関連する設定)という新しい機能も導入され、この機能を使用することで、管理者がポリシーの詳細ページをクリックすると、他の関連するポリシーも表示されるようになります。個々のポリシーを詳しく調べる時間や、専門的な知識が不足している場合に役立ちます。
これらの機能は、今後数週間以内に展開される予定で、Google 管理コンソール内のポリシーオプションをより管理しやすくすることが期待されています。
この他には、エンドユーザーが Gemini を活用しやすくするために、Chromebook のシェルフに Gemini アプリを固定すること、Chromebook Plus 向けの AI 機能の説明、Chromebook Plus デバイスの紹介が含まれています。
今回リリースされる Chrome Admin Assistance によって、Google Workspace の管理者やIT管理者にとって、日々の業務を効率的かつスムーズに行えるようになるはずです。特に、複雑な設定や操作を簡単な言葉で指示できる点は、スキルレベルに関係なく多くの管理者にとって大きなメリットになります。
Chrome Admin Assistance の発表に関する内容はこちらをご覧ください。