Googleは、個人開発者向けに AI コーディングツール Gemini Code Assist の無料版のパブリックプレビューを発表しました。
Gemini Code Assist は、コードスニペットの作成、デバッグ、既存コードの修正などを支援し、開発者が複数のプラットフォーム間を行き来することなく作業を完了できるよう設計されています。無料版は学生や趣味のプログラマー、フリーランサー、スタートアップなどを対象としており、最新の AI 技術を活用した高度なコーディング支援を提供します。
今回、無料版として個人ユーザーに提供される Gemini Code Assist は、月間最大18万回のコード補完が可能であり、Google によれば、これは他の無料のコーディングアシスタントが提供する2,000回(おそらく GitHub Copilot)と比較して大幅に上回っていると述べています。
個人向けの無料版も、エンタープライズ向けと同様に Google Gemini 2.0 モデルを搭載しており、自然言語による指示が可能で、例えばユーザーは「名前、メール、メッセージのフィールドを持つシンプルなHTMLフォームを作成し、’送信’ボタンを追加して」といった指示でコードを完成させたり、作成を支援することができます。
現在は38言語と、最大128,000トークン分の長文入力がサポートされており、より複雑な指示や長文のコード生成にも対応しています。Gemini Code Assist は、パブリック ドメインのすべてのプログラミング言語で動作し、Visual Studio Code、GitHub、JetBrains などの統合開発環境(IDE)をサポートしています。
なお、無料版の Gemini Code Assist を使用するためには、個人の Gmail アカウントが必要になります。また、無料でも充実した機能が提供されますが、Google Cloud サービスとの統合やプライベートコードデータソースを使用したカスタマイズなどの高度な機能を利用するには、有料版への加入が必要です。
この他にも、Google は GitHub 向けの Gemini Code Assist も提供を開始し、パブリックリポジトリとプライベートリポジトリの両方で AI を活用した無料のコードレビューも提供します。
今回の発表の詳細については、こちらをご覧ください。