Google Chrome は流出したパスワードを AI で自動的に変更できるようになるかもしれない

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Google は Chrome ブラウザに組み込みの AI 機能をいくつか追加していますが、最近になって「AI によるパスワードの自動変更サービス」という実験的な機能が追加されたことが報告されています。

この機能は「Improved password change service」 (パスワード変更サービスの改善)というフラグで、「漏洩したと判明している認証でユーザーがログインしたとき、自動的にパスワードを設定できる実験的な機能」と説明されています。

このフラグ #improved-password-change-service は現在の Chrome Canary v135.0.7009.0 で確認することができています。

フラグを有効にすると、Chrome Canary の [設定] > [AI イノベーション] という項目に、「自動パスワード変更」という機能が追加されます。ここの説明では、「データ侵害でパスワードが検出された場合、ログイン時にパスワードの変更を促すメッセージを表示します」と書かれています。

また、この機能は「データ侵害でパスワードが検出された場合、Google パスワードマネージャーによって、安全なパスワードに変更するかどうかを確認するメッセージが表示されます」と説明されているように、流出した可能性のあるパスワードを検出するだけでなく、Google AI が自動的にパスワードを提案・変更してくれます。

もし、Google からのパスワード漏洩の警告が大量に届いた場合、1つずつ対応するのは非常に手間です。しかし、この機能がリリースされれば、届いたメッセージから対応するだけで簡単にパスワードを変更し、更にパスワードマネージャーが自動的に更新(保存)してくれるため、かなりの手間が省けます。

ただ、記事執筆時点では、実際にこのフラグを有効にしてみましたが自動的には変更してくれませんでした。この機能がいつリリースされるかはわかりませんが、かなり便利になるためリリースに期待ですね。

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Technical Writer

月間平均130万PVの当サイトを8年以上運営している 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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