Amazon の Fire TV や Fire タブレットシリーズでは、Android ベース の Fire OS を実行しています。2023年に Amazon が独自 OS である Vega OS の開発し始めたことで、将来 Fire TV デバイスが Android から切り替えられると噂されていましたが、少なくとも現時点ではまだなさそうです。
最近、AFTVNews によって Fire TV デバイス向けの Android 14 をベースにした未発表の Fire TV OSのアプリ開発に関する、Amazon の開発者向けドキュメントを発見しています。これにより、現在リリースされている Android 11 ベースの Fire OS 8 が最後になるわけではないことが確認されました。
また、Android 14 ベースになることで、64ビットの OS を実行することになり、アプリが64ビットに対応している必要があります。また、RAMの使用量の増加やリソースの必要性が増すため、Android 14 ベースの Fire TV デバイスは、新しいハイエンドデバイスに限定される可能性もあります。
ちなみに、公開されたドキュメントのなかでは、以前のバージョンでは Fire OS という呼称は使われていますが、Android 14 のバージョンには「Fire OS」という名称を使っておらず、「Android 14搭載Fire TV」と呼んでいます。例えば、「ユーザーがアプリを実行するデバイスとしては、Fire OS 5、Fire OS 6、Fire OS 7、Fire OS 8、Android 14搭載Fire TVが考えられます」と、わざわざ言い換えています。そのため、Fire OS という名称を Vega OS ベースの新しいデバイスのために残している可能性があります。
とは言え、現時点ではまだ Amazon の新しい Fire TV デバイスに関する噂はなく、Android 14 を実行する現行のデバイスも確認されていません。