スマートホームデバイスのエコシステムをさらに改善するため、Google と MediaTek は提携してスマートホームデバイス専用の新しい Filogic チップセットを開発し、導入することを発表しました。
この新しいチップセットは MediaTek MT7903 と呼ばれ、トライバンドの Wi-Fi 6E、Bluetooth 6、IFEE 802.15.4/Thread 無線をサポートします。また、様々なスマートホームプラットフォームのデバイスを連携させる Matter もサポートしています。主な機能として、他のデバイスと接続を維持したままチップセットをスリープにして低消費電力状態にできます。
Google はすでに Android 15 でネイティブの Thread サポートを統合しており、Pixel 9 シリーズも使うことはできますが、現時点では広く普及しているとは言えません。Google TV Streamer にも Thread が統合されており、Google Home と組み合わせることで Thread ベースのスマートホームエコシステムのハブとして使うこともできます。
Google としては、MediaTek と協力してチップを開発することで Thread 規格の採用拡大に向けた取り組みを進めていく狙いがあるようです。
現時点では2025年前半に新しい MediaTek MT7903 チップがデバイスに搭載されはじめる予定とされていますが、どのようなデバイスに新しいチップが搭載されるかについては明らかにされていません。
Source MediaTek Press Release