2025年のフラッグシップチップとしてリリースされる可能性のある Qualcomm の Snapdragon 8 Elite Gen 2 および MediaTek の Dimensity 9500 チップは大幅なパフォーマンス向上が期待できるかもしれません。
Weibo で Digital Chat Station が共有した新たな情報によれば、Snapdragon 8 Elite Gen 2 と Dimensity 9500 のシングルコアの処理能力は Apple M4 チップと同等になる可能性があるようです。
Apple のチップセットはシングルコア、マルチコアともに優れていますが、マルチコアに関しては Qualcomm と MediaTek のチップが差を縮めてきました。一方、シングルコアに関しては Apple Silicon は現在でも優位に立っています。しかし、今回の情報で Snapdragon 8 Elite Gen 2 と Dimensity 9500 のどちらも、Geekbench 6 のシングルスコアで4,000を獲得すると伝えています。これが事実であれば、現在 Mac デバイスに搭載されている Apple M4 チップに匹敵することになります。
Snapdragon 8 Elite Gen 2 と Dimensity 9500 のシングルコアパフォーマンスの向上には、Scalable Matrix Extension (SME) テクノロジーを採用したことの影響が大きいと言われています。ARM の SME テクノロジーにより、ARMv9 チップは複雑で集中的なワークロードをより効率的に処理することができます。なお、Apple の M4 チップもこれをサポートしています。
さらに Qualcomm と MediaTek のどちらも TSMC の N3P プロセスを採用しており、電力効率とパフォーマンスの向上が期待できます。以前のリークでは Dimensity 9500 は最大4GHzで動作すると言われており、Snapdragon 8 Elite Gen 2 は最大 5GHz でテストしていると言われています。
いずれにしても現時点では開発中の話であり、最終製品では変更される可能性は十分にあります。しかし、次世代のチップセットはようやく Apple に追いつく可能性が出てきたことは朗報ですし、期待したいですね。