Google は Pixel 10 シリーズのネットワークモデムに初めて MediaTek 製の MediaTek T900 モデムを採用する可能性が報告されました。
これまで Pixel 10 シリーズに関しては、チップセットを含めいくつかの情報がリークされており、デバイスの熱効率や電力消費の向上が期待されています。これまでの Google Pixel で問題視されていた熱やバッテリー、ネットワークの安定性などについては Tensor チップだけが問題を抱えているわけではなく、過去数世代で採用されていた Samsung のモデムが問題であることも指摘されていました。
初めて Tensor を搭載した Pixel 6 シリーズから Samsung のモデムを採用し、熱やネットワークに関する問題がありましたが、今年リリースされた Pixel 9 シリーズでは新しいモデムになり、多少の改善が行われています。
そして今後登場する Google Pixel 10 シリーズでは、これまで Samsung が手掛けていた Tensor チップの生産を TSMC に切り替えることになり、Google は新しいモデムを採用すると予想されていました。これまで候補と考えられていたのが Qualcomm の Snapdragon X75 でしたが、Android Authority によれば Pixel 10 シリーズでは MediaTek のモデムが採用されることになるとしています。
Google は MediaTek の「M85」世代をベースにした、未発表の MediaTek T900 を採用するとしており、3GPP Release 17 5G という仕様になるとしています。とは言え、現時点では T900 モデムの詳細については明らかにされていません。
以前、Google の資料で明らかになったように、Google は Pixel デバイスにおける発熱やバッテリーの改善を考えており、またコストの面などから MediaTek へと切り替えることを選んだ可能性があります。