Samsung は望遠カメラソリューションとして All Lenses on Prism (ALoP) と呼ばれる新しいタイプの技術を発表し、ユーザーが低照度下でも鮮明なポートレポートを撮影できるようにしながら、よりコンパクトなカメラモジュールを提供するとしています。
ペリスコープ望遠カメラは、プリズムやミラーを使用して長距離ズームを可能にする技術ですが、明るさを得るためにカメラのレンズの直径を大きくするとカメラモジュールの高さ(厚み)が増してしまうという欠点があります。
しかし、 Samsung はレンズとプリズムのレイアウトを変更することで、広い絞り(f/2.58)が可能になり、低照度下における画像品質が向上し、ノイズが低減され、従来のカメラモジュールよりも22%短くできることを発表しました。
この変更によりカメラモジュールの高さも抑えられるとしていますが、公開されている画像を見る限りでは高さにはそこまで影響を与えているようには見えません。
この技術を使うことで、より小さなデバイスでも広い絞りを実現できるというメリットがあります。そのため、1つのデバイスで2つのペリスコープ望遠カメラを搭載するものや、バッテリーなどの他のパーツの占有率を高めたい場合などに活用されることが想定されます。
とは言え、Samsung だけでなく OPPO や Apple なども望遠カメラに関する技術が提供されていますので、今後、Samsung がどのようにデバイスに取り込んでくるかが勝負であり、楽しみになります。