ほとんどの Android タブレットでキーボードやマウスを接続することはできますが、Windows や macOS などの PC とは異なり、それらの設定などを含めたオプションがほとんどないことから、使い勝手はあまり良いとは言えません。しかし、Google は Android 15 QPR2 でいくつかのキーボートとマウスに関する新しい機能を準備していることが報告されました。
Android Authority によれば、Android 15 QPR2 で Google は物理キーボードとマウスに4つの新しいアクセシビリティとカスタマイズのオプションを導入する可能性があるとしています。これにはバウンスキーのしきい値をカスタマイズする機能、キーのリピート機能、マウスの逆スクロール機能、マウスの左ボタンと右ボタンを入れ替える機能が含まれています。
このうち、Android 15 安定版でバウンスキーはすでに導入されており、これはキーを押すことに支障があるか、またはキーを 1 回しか押すつもりがないのに繰り返し押してしまう傾向のあるユーザのための機能です。Android 15 QPR2 ではキーの繰り返し押下を無視する時間を選択できるようになります。
また、新しくキーリピート機能が追加される予定で、有効にするとキーを離すまでその文字を繰り返し入力することができます。指を素早く離すことが難しいユーザーはこの機能をオフにすることで、意図しないときに文字入力が繰り返されないようにすることができます。
マウスの逆スクロールはその名前のとおり、マウスのスクロール方向を変更するものです。マウスの左右ボタン入れ替えも名前のとおりの挙動です。
これら4つの変更は Android 15 QPR2 Beta 1 でもまだ有効になっていませんが、マウスポインターのカスタマイズオプションやテンキーを使用してマウスカーソルを制御できる機能などは有効になっています。
いずれにしても Google は Android タブレットを PC の操作感に近づけることで、生産性を向上させるデバイスとしての立ち位置を改善していく狙いがあるようです。ただ、完全に置き換えるには程遠いため、今後の改善と進化に期待です。