Google は2022年に Chrome ブラウザ上のメモリセーバーと省エネモードを導入しましたが、現在はさらに新しい設定として「パフォーマンスに関するアラート」と改善方法を通知する機能が導入されました。さらに、既存の Chrome メモリセーバー機能にもいくつかの調整が行われています。
新しく追加されたアラート機能を有効にすると、ブラウジングのパフォーマンスが低下している場合にパフォーマンスを改善するため、Chrome がタブの非アクティブ化を推奨する通知を送信するようになります。通知は Chrome ツールバーのアカウントアイコンの横に表示されます。アイコンをクリックすると問題のあるタブが表示され、閉じるか修正のオプションが表示されます。
一方、すでに Chrome に導入されているメモリセーバー機能では、「適度」、「バランスを重視(推奨)」、「最大」という3つの機能が調整されたようです。現在の設定では、長時間・最適な時間・短時間経過してからタブを非アクティブにしますが、新しい設定ではそれぞれ次のような動作になります。
- 適度 : システムのニーズを解釈してタブを管理
- バランスを重視 : システムのニーズと閲覧習慣に基づいて管理
- 最大 : タブの使用を停止した後、もっとも速くタブを非アクティブ化する
とは言え、現時点では設定が元のままなのでこれがどれほどの効果があるかは不明です。
これらは全て「パフォーマンス」設定で確認することができ、Chrome ブラウザの3点ドット[︙]メニューから [設定] > [その他] > [パフォーマンス] の項目をクリックすると、全般で「パフォーマンスの問題に関するアラート」、メモリで「メモリーセーバー」を確認することができます。
Chrome のパフォーマンスに関する新機能は Chrome 130 で正式にリリースされるようですが、「パフォーマンスの問題に関するアラート」の設定は Chromebook ではすでに ChromeOS 129 で表示されていました(上のスクリーンショットは ChromeOS 129.0.6668.112 で撮影)。
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