Google は来月リリースされる Android 版 Chrome 131 では、サードパーティのパスワードマネージャーなどの自動入力サービスを使用したとき、ウェブサイトのフォームの自動入力サポートを導入することを発表しました。
Google パスワードマネージャーは、Chrome のデフォルトの自動入力サービスで、パスワードやパスキー、住所や支払い方法などのデータの自動入力を提供しています。これを Android のシステム設定からサードパーティのパスワードマネージャーに切り替えて使うこともでき、すべての Android アプリで自動入力ができます。しかし、Chrome ブラウザでフォームを自動入力するためにはいくつかの不具合が発生していました。
今回、Chrome 131 のアップデートによってこれらの問題が解消し、Android 版 Chrome ではサードパーティの自動入力サービスを使ってフォームを自動入力がスムーズにできるようになります。サードパーティの自動入力サービスも、他の Android アプリと同じくパスワードやパスキー、住所や支払い方法などの情報を自動で入力できます。
この機能は Android 14 以降の Chrome 131 で利用することができ、まずはサードパーティの自動入力サービスを優先として設定します。Android の [設定] > [パスワードとアカウント] > [優先するサービス] の歯車アイコンをタップ > [パスワード、パスキーと自動入力で優先的に使用するサービス] から、希望したいサービスを設定します。
Chrome 131 以降であればこれ以上のステップは不要ですが、2024年11月12日のリリースまでは、フラグ chrome://flags#enable-autofill-virtual-view-structure を有効にする必要があります。
その後、Chrome ブラウザの設定から [Autofill services (自動入力サービス)]を開き、「別のサービスを使用して自動入力」を選択します。これで Chrome ブラウザの自動入力を Google パスワードマネージャーではなくサードパーティのサービスで利用できるようになります。
今回の変更に関する詳細についてはこちらをご覧ください。