Google は Samsung の新しい Galaxy Chromebook Plus と Lenovo Chromebook Duet 11 の発表とともに、Chromebook Plus および Chromebook 向けの新しい AI 機能を含む新機能を発表しました。
まずはすべての Chromebook で導入される新機能や変更点についてです。
すべての Chromebook の新機能
Gemini がシェルフに追加
Chromebook Plus か Chromebook かに関わらず、どの Chromebook からでもシェルフから Gemini にアクセスできるようになりました。ただし、これはウェブアプリへのショートカットを固定するだけなので、組み込み機能などではありません。
Welcome Recap の導入
新しく Welcome Recap 機能が追加され、Chromebook にログインするたびに、どのデバイスでも最後に閲覧していたウィンドウやタブを開くことができ、中断したところから簡単に再開できるようになりました。複数デバイスを利用しているユーザーには非常に便利な機能です。
フォーカスモードの導入
さらに、以前までフラグを有効にする必要のあった「フォーカスモード」が正式に導入されました。この機能を使うことで、集中したい時間を確保したり、Google Todo リストの特定のタスクを完了したい場合に、時間とサウンドスケープ、YouTube Music のプレイリストを設定することができます。
ちなみに、上記のスクリーンショットはダークモードが Google Workspace アカウント、ライトモードが個人の Google アカウント(gmail.com) です。前者にはサウンドは表示されず、後者にはサウンドが選べるようになっており、アカウントによる違いがあります。
シェルフにファイルの固定
頻繁に作業するファイルについては、シェルフにファイルを固定(ピン留め)できるようになりました。また、ランチャーではファイルの候補を表示するようになりました。
続いて Chromebook Plus デバイスに追加される、主に AI を活用した新機能です。
Chromebook Plus 向けの AI 新機能
なお、最近リリースされている「Help me write」機能や Gemini とのチャット機能に加えて新しく Chromebook Plus 向けとして多くの機能が搭載される予定です。以下の AI 機能は、10月中のアップデートで利用できるようになります。
Help me read の追加
右クリックして PDF やドキュメント、ウェブサイトの要約などができる「Help me read」が提供されます。この機能では要約だけでなく、質問することができます。来年からはさらに機能が追加され、特定の文や段落を強調表示できるようになります。
ライブ翻訳(自動字幕起こし)
ライブ翻訳機能が新たに追加され、Zoom での会議や YouTube のライブ配信、動画ファイルなどにおける Google AI による自動字幕起こしが有効になります。この機能はコンテンツを100以上の言語に翻訳することができます。
AI 機能搭載のレコーダーアプリの導入
Google AI を搭載したレコーダー(録音)アプリが新たに導入されました。この機能は Pixel スマートフォンでも利用できるアプリと似ており、話し手を検出してラベル付けしたり、録音されたコンテンツの要約を含む文字起こしを作成できます。
新しいビデオ通話機能の導入
Chromebook Plus デバイスでは新しいスタジオスタイルのマイクにより、AI ベースの高品質マイクシミュレーションでクリアな音声が得られ、ノイズや部屋の反響も軽減されます。また、内蔵の外観エフェクトにより、照明や明るさなどが自動的に調整されるようになります。
この機能はどのビデオ通話アプリ(オンライン会議アプリ)でも利用できます。
以上が、今回 Google 発表している Chromebook と Chromebook Plus 向けの新機能となります。
ただし、一部の機能は英語でのみ利用可能になっていて、日本語では利用できないことに注意してください。日本語で利用できる機能については Google の Chromebook の最新情報で紹介されていますので、そちらを参照してください。
なお、本日から ChromeOS 129 へのメジャーアップデートが展開されています。こちらで利用できるようになった機能などについてはこちらで紹介しています。