Google は Chromebook などのサポートされる ChromeOS 安定版のデバイスに、最新の ChromeOS 129 のメジャーアップデートを展開しました。
このアップデートにより、ChromeOS 安定版のバージョンが 128.0.6613.163 または 161 から 129.0.6668.80 へと更新されます。記事執筆時点ではアップデートの内容に関するリリースノートなどは公開されていませんが、Chrome Enterprise および Education リリースノート では ChromeOS 129 のアップデートには次のような機能と変更が導入されることが紹介されています。
ChromeOS 129 アップデートによる変更
- 管理対象ゲストセッションでのファイル転送用の Chrome Enterprise Premium
- 教育者への感謝の壁紙
- ディスプレイの明るさコントロール(設定アプリ内)
- 周辺機器接続時のウェルカムエクスペリエンス
- 管理対象アカウントは Android でセカンダリ アカウントとして同期されなくなりました
- ライブ翻訳(自動字幕起こし)
- キーボードの明るさコントロールの追加(設定アプリ内)
- 選択して読み上げのキーボードショートカット追加(ランチャー+s)
- 認証要素の PIN の有効
- ログイン画面の自動リロード
- CSE Workspace ファイル形式が Google ドライブでサポート
- バッテリーアイコンの更新
主にユーザーに影響のある変更点を太字にしています。
明るさのコントロール
まず、ChromeOS 129 では設定アプリ内にディスプレイとキーボードの明るさの設定を変更する項目が追加されます。ディスプレイは明るさを調整したり、環境光センサをオン・オフすることができるようになります。また、キーボードの明るさも同様に設定アプリから変更できるようになります。なお、Chromebook が RGB キーボードの場合、キーボード設定にパーソナライゼーションハブの設定へのリンクが表示されます。
記事執筆時点では、どちらの操作も設定アプリに表示されておらず、デバイスやアカウントによって展開が異なる可能性があります。
ライブ翻訳
ライブ翻訳(自動字幕起こし)は、Chromebook Plus デバイスに搭載されており、ユーザーは字幕コンテンツを自分が選んだ言語に翻訳できるようになります。これは会話だけでなく動画にも適用され、YouTube の動画の翻訳にも使用できます。
選択して読み上げのキーボードショートカット
「選択して読み上げ」のキーボードショートカット(ランチャー+S)が、最初に設定で有効にする必要なく、最初に押されたときから機能するようになりました。キーボードショートカットを利用すると、機能をオンにするかどうかを確認するダイアログが表示されます。
バッテリーアイコンの更新
バッテリーアイコンがアップデートされ、バッテリー残量が簡単にわかるようになりました。記事執筆時点ではこれが変更されているのかどうか確認ができていません。
周辺機器接続のエクスペリエンス
周辺機器が正常に接続されたことをユーザーに通知し、場合によってはコンパニオンアプリのリンクが表示されるようになります。ただし、この機能もまだ実際に確認ができていません。
バグ修正
今回のアップデートによって以前から報告されていた「いま」を変換したときに時刻が UTC で表示されてしまうという問題が修正されました。
ということで、今回の ChromeOS 129 のメジャーアップデートに関する情報は以上となります。現時点では大きな問題は発生していませんが、アップデート後に何等かの問題が発生した場合には Google へのフィードバックの送信をお願いします。
フィードバックをするためには、設定アプリを開いて [ChromeOS について] > [フィードバックを送信] にアクセスします。
なお、Google は新しい2つの Chromebook デバイスを発表するとともに、いくつかの AI に関する機能を発表しています。これについては後ほどまとめる予定です。