Google はスタンドアロンの Gemini アプリ ( gemini.google.com ) を Google Workspace Business、Enterprise、Frontline プランに標準で含まれるようになったことを発表しました。これによりエンタープライズグレードのデータ保護が組み込まれた AI 搭載アシスタントを、Gemini アドオンを購入することなく使うことができます。
いままでは企業アカウントでも Gemini アドオンを割り当てられていない場合、ウェブ版 Gemini アプリを使用することができましたが、個人の無料アカウント(@gmail.com)と同様の扱いになり、品質向上とプロダクトの改善に使用される場合がありました。
しかし、今回の変更により、企業とそのユーザーは組織のプライバシーやセキュリティ、コンプライアンスポリシーを遵守しながら Gemini を利用することができます。また、管理者は管理コンソールを通じて Gemini アプリがユーザープロンプトと生成された応答の保持を処理する方法を制御することができます。なお、Gemini が組織のデータ、ユーザープロンプト、生成された応答を使用して Gemini モデルのトレーニングや改善に使用しないことを保証しています。
なお、既存の Gemini アドオンがなくなるわけではなく、Google サービスの包括的な AI エクスペリエンスを求める場合には、Gemini for Workspace アドオンを使うことで、Gmail やドキュメント、ドライブなどで直接 Gemini を使用することになります。今回の変更はあくまでもスタンドアロンの Gemini アプリ ( gemini.google.com ) にのみ影響します。
この他には Gemini for Workspace が SOC 1/2/3、ISO 27001、ISO 27701 などの業界のセキュリティおよびプライバシー標準に従って認定された最初の生成 AI ソリューションの1つであることも発表されています。
Source Google