Google は Android Automotive にも Android 15 を導入するとともに、いくつかの新機能や改善などのアップグレードが期待できることが報告されました。
Android Automotive (AAOS) とは、Google が自動車メーカー向けに提供している Android ベースのソフトウェアです。自動車メーカーはこれをベースに独自構築したり、Google Play とアプリを使用することもできます。なお、Android Auto はスマートフォンから操作する必要がありますが、Android Automotive は自動車に組み込まれている点が異なります。
Android Automotive OS は、自動車に組み込まれた Android ベースのインフォテインメント システムです。この車載システムは、ドライバー向けに最適化されたスタンドアロンの Android 搭載デバイスです。ユーザーは Android Automotive OS を使用して、アプリをスマートフォンではなく自動車に直接インストールします。
Android Automotive OS
今回、Android Automotive の大規模アップデートに関するリリースノートが発見され、いくつかの機能が搭載されることが確認されています。ただし、現時点では Google はこのアップデートを発表していません。
Android Automotive が Android 15 にアップデートされることで UI や Bluetooth、ホットスポット、UWB に関連した機能の追加や改善が期待されています。
- 固定されたアプリを含む新しいドック : ユーザーがドックにアプリをピン留めできる機能が提供されます。この機能は今まで実行できませんでした
- Bluetooth ヘッドセットの接続 : Bluetooth ヘッドセットを AAOS 搭載の車に接続できるようになります。
- UWB の設定の更新 : UWB デバイスをより細かく制御できるオプションが追加されます
- アンビエントビュー : このオプションは Google TV などにあるような時刻や気象情報を表示するスクリーンセーバーに似たな機能になると思われます
- Wi-Fi ホットスポット機能 : ユーザーが運転するごとにホットスポットを維持できるようにするというオプションが追加。毎回の運転ごとにオン・オフが自動で切り替わるようになると予想されます
- ラジオサポートの改善 : HD および DAB ラジオ規格をサポート。機能を AAOS に統合
リリースノートではこの他にも多数の変更が記載されていますが、主に開発者向けの変更点となっています。これらの機能はまだ正式に発表されているわけではなく、各自動車メーカーごとに実装方法も異なるため、既存の車両に適用されるかどうかも含めてまだはっきりとはわかりません。
