Google は12月の Android 15 の四半期ごとのプラットフォームリリース(QPR)に先立ち、Pixel 9 Pro シリーズを含む Pixel デバイス向けの Android 15 QPR1 Beta 2 をリリースしました。
この四半期ごとのプラットフォームリリースでは、毎月のバグ修正のアップデートに比べて、より重要な変更が提供されるため、新機能や UI の調整・最適化、機能の変更などが行われます。
Google によれば QPR は比較的安定しているため、開発者プレビューではなくベータ版としてリリースしており、公式に一般的な使用に適していると述べています。
今回の Android 15 QRP1 Beta 2 のアップデートでは、次のような主な問題が解決されており、ここに記載されていないいくつかの問題も修正されています。
解決済みの主な問題
開発者およびユーザーから報告された問題
- システムが GPS バッテリー使用量を過剰に報告することがある問題を修正しました。(問題番号 354135496 )
- デバイスの充電制限の 80% を無効にできない問題を修正しました。(問題番号 363170385 )
- Google パスワード マネージャーでパスワードを管理できない問題を修正しました。(問題番号 361846097 )
- Google マップ アプリがクラッシュする問題を修正しました。(問題番号 364843770 )
- 一部のデバイスで Bluetooth 接続が中断される問題を修正しました。(問題番号 362156070 )
- NFC ベースの支払いが失敗することがある問題を修正しました。(問題番号 363914347 )
- デバイスが予期せず再起動することがある問題を修正しました。(問題番号 363109091 )
- 実行中にロック画面に「再生中」が表示されない問題を修正しました。(問題番号 361709269 )
- Pixel Tips アプリで衛星 SOS デモが起動できない問題を修正しました。(問題番号 362061150 )
その他の解決された問題
- システムの安定性、パフォーマンス、接続性、インタラクティブ性に影響を与えていたその他のさまざまな問題を修正しました。
Bluetoothの解決済みの問題
- ベンダー コーデックの拡張を含む LE Audio マルチコーデックをサポートするために AIDL を変更しました。
ScanRecord.getManufacturerSpecificData()
最初のメーカー固有データのみを返すのではなく、複数のメーカー固有データを結合して返すバグを修正しました 。- 電話機がすでに別のデバイスとアクティブな接続を確立しているときに、リモート デバイスがコーデック ネゴシエーション中に RFCOMM 切断を実行すると、電話機が誤った状態で停止する問題を修正しました。
- 発信 HFP 接続試行が破棄された後に、後続の接続試行がローカルで失敗する問題を修正しました。
- 2 番目のデバイスがペアリングされて再接続されたときに、最初にペアリングされたデバイスがオーディオ フォーカスを失う問題を修正しました。
- Bluetooth スタックがクラシック ペアリング中の LE-ACL 切断を誤ってペアリング失敗として扱う競合状態が原因で、一部のヘッドセットが Fast Pair を使用してペアリングできない問題を修正しました。
一方、開発者によって報告されている主要な未解決の問題については、IssueTracker をご確認ください。この他にも Android 15 QPR ベータ版に関する情報は Reddit の android_beta コミュニティをで見ることができます。
この Android 15 QPR1 Beta 2 (AP41.240823.009) は2024年9月のセキュリティパッチが適用されており、対象となる Pixel デバイスは Pixel 6、Pixel 6 Pro、Pixel 6a、Pixel 7、Pixel 7 Pro、Pixel 7a、Pixel 8、Pixel 8 Pro、Pixel 8a、Pixel Tablet、Pixel Fold、Pixel 9、Pixel 9 Pro、Pixel 9 Pro Fold で利用できます。
記事執筆時点では日本語のリリースノートでは QPR1 Beta 1.1 のままとなっていますので、まだ変更されていない場合には英語のリリースノートをご確認ください。