Google は安定版の ChromeOS デバイスに向けて ChromeOS 128 へのメジャーアップデートを展開しています。このアップデートによって、サポートされている Chromebook などの ChromeOS デバイスは 128.0.6613.118 へと更新されます。
記事執筆時点では、Google からアップデート内容に関するリリースノートなどは公開されていませんが、Chrome Enterprise and Education 向けのリリースノートでは、Chrome 128 に関連して ChromeOS の更新内容が紹介されています。
ChromeOS 128 の更新内容
- ChromeOS でのスナップ グループ
- データ処理者モード: EU 全域へのロールアウト
- プライバシー管理: 位置情報
- ChromeOS のアプリ設定ページにプライバシー管理に関するリマインダーを表示
- 集計された指標データを 1 年間保持する
- ChromeOS カメラアプリの OCR
- ChromeVox に合わせて拡大鏡を動かす
- オート ゲイン コントロールがデフォルトで有効に
- APN の管理
- ChromeOS での固定通知
このうちユーザーが使う機会の多い新機能では、ChromeOSでのスナップグループと ChromeOS カメラアプリの OCR 機能だと思われます。
ChromeOS のスナップグループ
ChromeOS 128 では、スナップグループ を使用することで ChromeOS 上のウィンドウをグループ化することができます。スナップグループは2つのウィンドウをペア設定して分割画面にするときに作成されます。分割画面を解除したり、同時にサイズを変更したり、グループとして両方を移動させることができます。
今までは分割画面でも概要モードでは個々のウィンドウとして扱われていました。ただ、キーボードショートカットもしくはウィンドウ操作で分割画面にする必要があり、スナップグループにしたくないときは一度ウィンドウを移動させてやる必要がありました。
ChromeOS カメラアプリの OCR
ChromeOS カメラアプリで撮影した画像からテキストを抽出できるようになりました。ChromeOS 128 では77言語に対応しており、横書き、縦書きの両方で文字列を検出できます。
画像内のテキストをコピーして検索したり、スクリーンリーダーで画像内のテキストを読み上げ、検索可能な PDF を作成することができます。なお、デフォルトでは無効になっているため、 [設定] > [テキスト検出のプレビュー] で有効にする必要があります。
ChromeOS 128 のアップデートはほとんどの Chromebook で展開されていますが、一部教育市場向けに展開されているモデルなどは127のままとなっているようです。