Google は Pixel Watch 3 で前世代からいくつかのアップグレードを行っていますが、なかでも超広帯域(UWB) チップが搭載されたことで追加の便利機能を利用することができます。また、Wear OS スマートウォッチとして最初に UWB をサポートしました。
UWB をサポートしたことで、Android の「デバイスを探す」ネットワークで正確な位置追跡が可能になり、Watch を車のデジタルキーにできるほか、互換性のある Pixel デバイスの Watch Unlock (ウォッチ認証)機能も実現することができるようになりました。しかし、これらの機能はスマートフォンが機内モードになっている場合は動作しないようです。
このうち、ウォッチ認証について Android Authority が最新の Google Play 開発者サービス ベータ版 v24.35.30 を掘り下げたことで、スマートフォンの機内モードを有効にすると Pixel Watch 3 の ウォッチ認証が Bluetooth に切り替わる可能性があることを発見しました。これは航空機内の通信無線との干渉を避けるためのようです。
この場合、従来どおり Bluetooth で Pixel Watch 3 からスマートフォンのロックを解除できますが、速度や精度は UWB に比べて低下します。また、機内モードを無効にして UWB をサポートする国にいるとスマートウォッチは自動的に UWB に切り替わるとしています。
一方、UWB 経由のウォッチ認証(Watch Unlock)機能については、Pixel Watch 3 のオプション機能となることが確認されました。そのため、設定では「ウォッチ認証を使用する」と「超広域帯なしでウォッチ認証を使用する」という2つのオプションの切り替えが追加されるようです。さらにスマートウォッチの UWB を完全に無効にするオプションも追加され、バッテリー消費への影響を抑えるために役立つ可能性があるとしています。
なお、UWB を使用するウォッチ認証はスマートフォンとスマートウォッチの両方に UWB チップが搭載されている必要があります。現在スマートフォンでは、Google Pixel 9 シリーズや Samsung Galaxy S24 シリーズなどの一部のデバイスにのみ搭載されています。
いずれにしても Pixel Watch 3 に UWB が追加されたことでできることが増えましたが、実際の使い勝手がどうなのか、バッテリーへの影響がどうなのかは気になります。あと、Chromebook でもウォッチ認証ができるようになれば便利なのでこちらも期待したいところ。
Google Pixel Watch 3 は日本でも2024年9月10日から発売となり、現在も予約受付中です。