Google は Android Developers Blog で新しい記事を投稿し、今後 Android のメモリ管理をアップグレードすることにより、以前よりも全体的なパフォーマンスが向上することが期待できると発表しました。
これは Android が 16KB ページサイズをハードウェアでサポートするように取り組んでいるもので、ページサイズに依存しなくなることで、OS が 4KB と 16KB の両方のページサイズをサポートできるようになります。
Google によれば、ページとは OS がメモリを管理する粒度を示しており、現在ほとんどの CPU は4 KB のページ サイズをサポートしているため、Android OS とアプリケーションはこれまで 4KB のページ サイズで動作するように構築され、最適化されてきたとしています。一方、ARM CPU ではより大きな 16KB のページ サイズをサポートしており、Android が16KBのサイズを使用すると約9%の追加メモリを使用しながら、全体的なパフォーマンスが5〜10%向上するとしています。
この変更が行われると、「動画の見栄え、ゲームのプレイのしやすさ、アプリケーションのスムーズな実行に多くの時間を費やすことができ、低レベルのオペレーティング システムの書類に記入する時間が少なくなる」ようです。
とは言え、現時点では16 KBのページサイズをサポートする Android デバイスは提供されておらず、Android 15 リリースでも提供が予定されていないことを伝えています。そのため、Google はこの問題を解決するためにパートナーと協力し、既存のデバイスで開発者向けオプションを利用できるようにするための措置を講じているとしています。
体感できるほどの違いがあるかどうかも気になりますが、我々のようなエンドユーザーがメリットを実感するまでにはまだしばらくかかりそうです。