先日、Google の Pixel 9 シリーズでは Qi2 規格をサポートしてないと報じられていましたが、実際にはそうではなく Pixel 9 シリーズはマグネットリングがなくても Qi2 ワイヤレス充電をサポートしている可能性があるようです。ただし、Qi2 との互換性があるとされるだけで、既存の Qi 規格と変わらない可能性もあります。
2024/08/23 更新 : 報告によれば、WPC の情報によって通常の Pixel 9 は Qi2 の認証を受けていないようです。
まず、Mishaal Rahman 氏が X で共有した情報では、Wireless Power Consortium (WPC) は Qi2 規格で Magsafe を利用できる Magnetic Power Profile (MPP) をサポートしているデバイスとサポートしていない Extended Power Profile (EPP) デバイスを区別できるよう、別々のアイコンを用意していることが判明しています。
このことから、Qi2 ワイヤレス充電がイコールマグネット充電対応を示しているわけではなく、Qi2 ワイヤレス充電に対応していてもマグネットを搭載していない製品が存在することを示されました。いままでマグネット充電も Qi2 の必須条件だと思われていましたが、今回の一件でそうではないことがはっきりとしました。
一方、Google は Android Authority への声明で Pixel 9 シリーズはハードウェア上では磁気アタッチメント用のマグネットが内蔵されていないだけで Qi2 との互換性があり、ワイヤレス充電用の Qi1 および Qi2 充電器で動作すること伝えたようです。
ちなみにマグネットを使用したワイヤレス充電を使うためには、単に Magsafe 対応のマグネット付きケースを装着するだけで利用できるとしています。ただし、Pixel 9 と Pixel 9 Pro では充電コイルの位置が異なるため、対応するケースを購入する必要があります。
しかし、あくまで Google は「Qi2 との互換性がある」ことと、「Qi1 と Qi2 の充電器の両方で動作する」と語っただけで詳細な説明をしたわけではありません。そのため、単純に Qi2 規格には下位互換があるため、これのおかげでワイヤレス充電ができるだけ(Qi2 ではなく Qi1 規格で)とも取れます。この場合、他のスマートフォンと何ら違いはありません。
そのため、現時点では Google が Qi2 規格であるとはっきり明言してわけではありませんので、まだ様子を見る必要がありそうです。