先日から Google はサポートされる Chromebook などの ChromeOS デバイスに向けて ChromeOS 127 のアップデートを展開していますが、公式リリースノートの内容が公開され、ChromeOS 127 の新機能と変更点が明らかにされました。
内容としては昨日のアップデート直後にまとめている記事と大きく変わりありませんが、Enteprise と Education ではない個人ユーザーでも利用できるものがはっきりとしましたので、改めてまとめていきます。
ChromeOS 127 の新機能と変更点
ChromeOS ビデオ会議: 機能の DLC 状態
ChromeOS 127 では会議中の通話コントロールパネルに、ノイズキャンセリング、自動字幕起こし、明るさ補正、背景ぼかしのステータスインジケーターが追加されました。
Bluetooth 音声テレフォニー
ChromeOS でサポート対象となっている Bluetooth ヘッドセットの通話コントロールボタン(応答、拒否、通話の終了、マイクのミュートなど)を使用できるようになりました。
OCR のバックライト
ChromeOS ギャラリーアプリに PDF 用の OCR AIリーダーが導入されます。これは文字で読むことができないドキュメントを読み上げる機能で、ロービジョンの方や目の見えない方のアクセシビリティのギャップをさらに埋めるものです。ChromeOS は、機械学習モデルを活用して PDF ドキュメントを抽出、区分け、分割し、ギャラリー アプリにおける ChromeVox ユーザーのアクセシビリティを高めています。
ファームウェアアップデートアプリのサポート拡大と手順の表示
ChromeOS のファームウェアアップデートアプリを使い、アップデート中に周辺機器の電源を抜き差しするなどユーザーの操作を必要とする周辺機器のアップデートもサポートされるようになりました。これらのデバイスでアップデートが利用可能になると、更新するための手順が表示されるようになります。
リーディングモードでの読み上げ
ChromeOS 127 以降は、Google の高音質な音声を活用する読み上げ機能が Chrome のリーディングモードに追加されます。これにより、ユーザーがウェブ上のコンテンツを読む際にテキスト読み上げ機能を利用できるようになります。
Classroom の課題をシェルフにある日付から確認
以前から展開されると言われていた Google Classroom の課題を、シェルフにある日付をクリックして確認できる機能が正式に展開されました。ここで表示されるパネルから、今後の課題、期限が迫っている課題、未提出の課題、完了した課題が一覧表示されます。Google Todo リストとほぼ変わりありません。
ユーザーが Google Classroom のアクティブなクラスに登録されているアカウントで Chromebook にログインすると確認できます。
PDF のページ削除と並び替え
ChromeOS のギャラリーアプリを使って、PDF のページを編集するオプションが追加されました。これにより、マウスやキーボードショートカットを使って PDF 内のページを削除したり、並べ替えたりできるようになりました。
以上がリリースノートで紹介されている ChromeOS 127 の新機能と変更点です。
個人向けでも ChromeOS 自体は Enterprise / Education 向けのアップデート内容と特に違いはないようです。一方で Chrome Enterprise と Education 向けには Chrome ブラウザや管理コンソールにいくつかの変更が加わっていますので、詳細はこちらをご確認ください。
なお、すでに Enterprise & Education では ChromeOS 128 の更新内容も公開されていますので、興味のある方はこちらをチェックしてみてください。
今後のアップデートでは ChromeOS にスナップグループを使用して ChromeOS 上のウィンドウをグループ化できるようになったり、位置情報のプライバシーコントロールの設定、アプリ設定ページのプライバシー管理、カメラアプリの OCR 機能、マイクの自動ゲインコントロールのデフォルト有効化、APN管理、通知のピン留めなどの導入が予定されています。