今年に入ってからは Google Home にいくつかの新機能が導入されていますが、Google は最新の Nest Learning Thermostat (第4世代)と新しい Google TV Streamer のリリースに合わせて、Google Home アプリにも Gemini を活用した新機能の導入を発表しました。
Google Home に Gemini が統合されることにより、スマートホームエクスペリエンスが大幅に向上するとともに、セキュリティカメラを最大限に活用でき、オートメーションの簡素化や Google アシスタントの機能も強化される予定です。
まず、Google は Gemini を使用して Nest Cam の映像を分析し、AI によって保存された動画に関する説明を提供できるようになります。Gemini のマルチモーダルモデルを利用することで、例えば単純に「動物が検出された」ことだけでなく、「犬が庭を掘っている」ということを理解して、説明を追加できるようになります。
また、Google Home アプリの新しいカメラアクティビティ検索を使うことで、会話のような自然なテキストで質問すると、Google Home はカメラの履歴を検索し、関連するイベントの一覧と役に立つ概要を提供します。例では、「子供たちは自転車を車道に置き忘れたか」、「今日、FedEx のトラックが通り過ぎたか」、「私の犬はクッキーの近くに行ったか」といったものが挙げられています。
さらに Google Home のオートメーションを強化するため、Google Home アプリに新しい「Help me create」機能で Gemini を使い、希望する内容をわかりやすく説明して入力することで、Google Home がオートメーションを自動的に設定します。
この機能を使えば手軽に Google Home の自動化を設定することができるため、かなり便利になります。
これらの機能は今年後半にパブリックプレビュー中の、Nest Aware サブスクリプションに加入している一部のユーザーに展開するとしており、徐々に拡大していく予定です。
最後に、Google は Gemini を使用してスマートホームの Google アシスタント機能を強化し、デバイスとのやりとりをより会話として感じられる様々な音声を導入予定としています。また、ユーザーの言葉をより理解することで、自然な会話や簡単なやりとり、追加の質問などもできるようになります。とくに特定の言い回しで質問する必要がなくなる点はメリットです。
こちらの機能も今年後半に Nest Aware に加入しているパブリックプレビューユーザーに公開される予定です。