Qualcomm は今年もフラッグシップチップセット Snapdragon 8 Gen 4 をリリースする予定であり、最近は価格に関する話題や噂がたびたび登場しています。今回、リーカーの Yogesh Brar 氏が Snapdragon 8 Gen 4 のコストの話題に再び触れており、新しいチップセットのコストは220ドルから240ドルになる可能性を報告しています。これは現行世代の Snapdragon 8 Gen 3 から最大30%も価格が上がることを示しています。
なお、この価格上昇については先月にも Ming-Chi Kuo 氏が同じく Snapdragon 8 Gen 4 の価格は最大30%上がる可能性を伝えていました。
これまでの噂によれば、Qualcomm は Snapdragon 8 Gen 4 で TSMC の 3nm N3E プロセスを使用して製造され、ARM コアが Qualcomm 独自開発の Oryon コアに置き換えられると言われています。この Oryon コアへの置き換えが新しいチップセットの価格上昇に影響を与えた主な要因であると考えられています。
現在の Snapdragon 8 Gen 3 の価格は190ドルから200ドルあたりと言われており、8 Gen 4 では再設計することによってパフォーマンスを大きく向上させて Apple Silicon と競合させる狙いがあり、これによっても最終的なコストが上がってしまった可能性があるようです。
とは言え、Yogesh Brar 氏も述べているように Snapdragon 8 Gen 4 の量産が開始されているわけではなく、注文規模などによっても変動するため最終価格についてはまだハッキリとわかりません。しかし、少なくとも現在の Snapdragon 8 Gen 3 よりも価格が上昇する可能性は高く、それがスマートフォンへの価格に転嫁される可能性も当然あります。
なお、Snapdragon 8 Gen 4 は今年10月に開催される Snapdragon Summit で発表されると言われています。
Source X via Gizmochina