Google は Android 版 Chrome ブラウザを使ってウェブページを音声で読み上げることのできる「このページを読み上げ」機能を展開しています。この機能は音楽を再生するときのような再生コントロールが備わっており、一時停止や早送り、読み上げの速度の変更などを行うことができるほか、音声の変更とテキストのハイライト表示と自動スクロールなども設定可能です。
この「ページを読み上げ」機能はほとんどのウェブページで利用でき、ページが完全に読み込まれたあとにブラウザ右上にある3点ドット[︙]メニューから [翻訳] と [ホーム画面に追加] の間に表示される [このページを読み上げ] をタップします。
その後、ページの下部に再生/一時停止、進捗インジケーター、ページ名とサイト名を備えたミニプレーヤーが表示されます。これをタップすると、よくある音楽の再生コントロールと同じようなプレーヤーが表示されます。
このプレーヤーでは、スライド操作ができる進捗バーに10秒前戻しと先送り、再生の一時停止と再開、再生速度の変更(0.5倍、0.8倍、1倍、1.2倍、1.5倍、2倍、3倍、4倍)、さらに3点ドット[…]をタップすると、読み上げる音声のオプションと「テキストのハイライト表示と自動スクロール」を切り替えることができます。
別の音声の切り替えについて海外では4つのオプションが用意されているようですが、日本語では以下の2つのオプションが用意されています。
- 雲 : 中ピッチ、穏やか
- 川 : 低ピッチ、穏やか
この機能は他のタブを開いていても、最初に「このページを読み上げ」を開いたページのミニプレーヤーが表示されたままとなります。デバイスがロックされても Chrome ブラウザを開いている状態であれば再生が継続されます。ただ、ブラウザを閉じてしまうと音声読み上げは終了します。この場合、ブラウザを再び立ち上げると前回停止していた場所から再開することができます。
この機能は Chrome 125 で追加されており、現在は広い範囲で展開されるようになったものの、まだ完全に展開されているわけではないようです。もし表示されていなければ、フラグ chrome://flags/#read-aloud を有効にすることで試すことができます。
Android の Chrome で「このページを読み上げ」を使用する際のヘルプは日本語でも公開されていますので、詳細についてはヘルプページをご確認ください。