Google は先月から Google フォトを利用するすべてのユーザー向けに AI を活用した｢編集マジック｣の機能の無料提供を開始しており、現在は Pixel や Samsung デバイスの Android デバイスでも広く利用可能になっています。
｢編集マジック｣は Google フォトに組み込まれている AI を活用した新しい機能で、写真に写っている人や物を拡大・縮小したり、位置を変更したり、消去することもできます。また、写っている空を変更したり、ポートレート写真のようなボケを追加することもできます。
Andrdoid デバイスで利用可能になると、Google フォトアプリを開いて写真を編集するときに、左下に新しいボタンが点滅して表示されます。これをタップすると｢編集マジック｣を開くことができますが、最初に開いたときには｢この機能はまだ初期段階である｣ことを伝えるメッセージが表示されます。
この｢編集マジック｣は、昨年の Google I/O で発表されたあとに10月に発売された Pixel 8 と Pixel 8 Pro で初めて利用可能になっています。そして今年に入ってから、Google はすべての Google フォトユーザーが無料で利用できるようになることを発表しました。
ただし、無料で利用できる｢編集マジック｣は保存できる回数が1ヶ月あたり10回までに制限されています。それ以上を保存するためには、月額1,300円(年額13,000円)の Google One プレミアムプラン以上に加入する必要があります。一方、Google Pixel ユーザーであれば無制限に編集･保存することができます。
先月から古い Pixel スマートフォンに展開されており、現在は Google フォトの最新バージョン v6.85 では Samsung デバイスでも広く利用可能になっていることが報告されています。そのため、近々(あるいはすでに)他のメーカーのデバイスでも利用可能になる可能性があります。
なお、Google フォトは｢編集マジック｣だけでなく以下の AI ツールも無料で利用できるようになりました。これらは｢編集マジック｣とは異なり、課金の有無による利用制限はありません。
- 消しゴムマジック、ボケ補正、ポートレートのぼかし、ポートレート ライト、空、カラーポップ、HDR
- シネマティックフォト
- コラージュ作成
- 動画のエフェクト
9to5Google などの報告では Pixel 6 Pro などの Pixel デバイスで問題なく利用できており、Google One に加入していない Google アカウントも Google One プランに加入しているアカウントの両方でも機能しているとしています。一方、iOS 版 Google フォトではまだ表示されていないとしています。
