Google I/O では AI が中心的な話題になりましたが、Android ユーザーに向けたいくつかの AI 機能のアップデートについても発表されました。
このうちユーザーにとって最も近い機能のアップデートとして、通話中に詐欺の疑いがあるアラートを受け取ることができるようになります。これは Gemini Nano を使用して詐欺によく関係する会話パターンを検出した場合に、通話中にリアルタイムでアラートを提供する新機能です。例として、「銀行の担当者」が緊急の資金移動やギフトカードでの支払いを要求したり、カードの PIN やパスワードなどの個人情報を要求したりした場合に、つまり一般的ではない会話が行われている場合にアラートを受け取ることができます。また、この保護はデバイス上で行われるため、会話が漏れることはありません。この機能に関する詳細は今年後半に登場する予定です。
この他にも、「かこって検索」に学生向けの新機能が追加されており、行き詰まった数学や物理などの問題を円で囲むと、問題を解くための段階的な指示を受け取ることができるようになります。今年後半にはさらに複雑な問題に対処できるよう機能を拡張する予定。
さらに AI アシスタントの Gemini もアップグレードされ、間もなく、現在使用しているアプリの上に Gemini のオーバーレイを表示して、より多くの方法で Gemini を簡単に使用できるようになるとしています。これには生成された画像を Gmail やメッセージなどにドラッグアンドドロップしたり、「この動画に質問」をタップして YouTube 内の特定の情報を検索したりできます。また、Gemini Advanced ユーザーは PDF に質問というオプションも追加されます。これは今後数ヶ月にわたってアップデートが展開される予定です。
細かい点では、今年後半に Gemini Nano のマルチモーダル機能が追加され、さらに TalkBack を使用して音声による説明なども使うことができるようになります。
Google は今後も Pixel と Samsung のスマートフォンには Google AI を組み込んでいく予定であること伝えました。