Google は2月と3月の2回の Android 15 Developer Preview を提供した後、予定どおりに最初のベータ版となる Android 15 Beta 1 を Pixel デバイス向けにリリースしました。
Android 15 はプライバシーとセキュリティ、開発者の生産性、ユーザーのカスタマイズ、タブレットと大画面のサポートに重点を置いており、様々な機能の改善や新機能が追加されます。Android 15 Beta 1 では、最新の機能や変更点を試すことができますが、Android 15 は現在も開発中のため、Android システムと Android 上で動作するアプリが想定どおりに機能しないことがあることに注意してください。
すでにリリースノートも公開されており、次のような新機能と変更、解決済みの問題などが記載されています。
ベータ版 1 の新機能
- ウィンドウ インセットの変更
- ProfilingManager を使用したアプリ管理プロファイリング
- 文字間のテキストの配置オプション
- PackageInstaller.requestArchive() を使用したアプリのアーカイブの OS レベルのサポート
- エンドツーエンドの暗号化で使用する鍵管理の変更
- ウォレットの役割
主な解決済みの問題
- 「アダプティブ接続サービス」メッセージが表示されることがあるシステム ネットワークの問題を修正しました。（問題 #330819651）。
- デバイスの使用中に「BALBlocked…」のシステム トースト メッセージが頻繁に表示されるシステムの問題を修正しました。（問題 #330831456）。
- クイック設定タイルが正しくレンダリングされないことがある問題を修正しました。（問題 #326544386）。
- デベロッパー プレビュー 2 ビルドをサイドローディングすると、サイドローディングの完了後にデバイスに「デバイスが破損しています」というメッセージが表示されることがある問題を修正しました。
- 顔認証用の顔モデルを追加する際に、プレビュー画面がカットまたは切り抜かれて表示される問題を修正しました。
- ロックされた SIM カードをロック解除したデバイスに挿入したときに、SIM カードをロック解除するために PIN の入力を求められる問題を修正しました。
- ランタイム対応 SDK に依存するアプリがデバイスの再起動時にアンインストールされる問題を修正しました。
- システム設定の検索バーを初めてタップしたときに反応しない問題を修正しました。
- セカンダリ ユーザーのプロフィール写真を変更できない問題を修正しました。
- Skia が Android 15 Preview SDK とまだ互換性がなく、Layout Inspector で 3D モードを有効にできない問題を修正しました。
- Bluetooth の安定性とペア設定: Bluetooth のクラッシュとペア設定の失敗がいくつか解決され、接続の信頼性が大幅に向上しました。
- LE Audio とイヤホンの強化: LE Audio の接続性とユーザー エクスペリエンスが大幅に改善されました。これには、音声ルーティングの不整合、通話後の音量の問題、ペア設定の問題の修正が含まれます。
- セキュリティの改善: Google Pixel 4a と Google Pixel 3 XL の以前のペア設定に関連する重要なセキュリティの脆弱性を修正しました。
- Bluetooth デバイス情報の精度: 正確なペア設定情報とボンドタイプが取得されるように、いくつかのバグを修正しました。
また、Android 15 Beta 1 へのアップデートはベータプログラムに登録されたサポートされる Pixel デバイス(Pixel 6、Pixel 6 Pro、Pixel 6a、Pixel 7、Pixel 7 Pro、Pixel 7a、Pixel 8、Pixel 8 Pro、Pixel Fold、Pixel Tablet)で利用可能です。デバイスがすでに Android 14 QPR3 または Android 15 Developer Preview を実行している場合には、自動的にベータアップデートを受信します。
既知の問題を含め、Android 15 Beta 1 の詳細についてはリリースノートを参照してください。なお、Google によれば5月14日に開催される Google I/O でさらに多くの情報を共有する予定としています。
