Google は chromeos.dev にて ChromeOS 123 アップデートに関する公式リリースノートを公開しました。ChromeOS 123 のアップデート内容についてはすでに何度か紹介していますが、さらにいくつかの変更点が明らかになりましたので、ここでまとめておきます。
画面分割の Faster Split Screen 機能
新しい内容では、画面分割をするときのセットアップが少しだけ高速化されました。これはウィンドウを片方の場所にスナップもしくはキーボードショートカットで alt + [ または ] を行うと、反対側の画面を[概要]モードから開くことができたり、シェルフからアプリを起動して自動的に表示させることができるようになりました。
この機能自体は以前紹介したように、ChromeOS 120 からフラグを有効にすることで使うことができました。
ChromeOS Flex の Bluetooth スタックアップグレード
続いて新機能ではありませんが、ChromeOS 123 から ChromeOS Flex における Bluetooth スタックが Floss にアップグレードされており、一部の ChromeOS Flex デバイスで Bluetooth がサポートされなくなりました。対象となるデバイスは以下の ChromeOS Flex デバイスです(元、Windows デバイスというべきか)。
- HP Probook 4530s
- Lenovo ThinkPad T420
- HP Elitebook 8460p
- Apple iMac 11,2
- Lenovo ThinkPad x220
- Dell Vostro 3550
- HP 3115m
- HP Elitebook 2560p
- HP ProBook 6465b
- Lenovo ThinkPad L420
引き続き上記のデバイスを使用したい場合は、デバイスを LTS チャンネルに変更することで2024年10月までは Bluetooth 機能を利用することができます。これも以前通知されていたとおりですね。
なお、ChromeOS 123 にアップデートしたあと Bluetooth 接続ができない場合には、フラグから「Use Floss instread of BlueZ」( chrome://flags#bluetooth-use-floss )を無効(Disabled)に変更することで解決するようです。
アプリごとのプライバシー設定のコントロール
具体的な場所などについて触れられていませんが、マイクとカメラに対するアプリごとのアクセス許可を使用すると、2つの場所を移動することなくプライバシー設定に直接アクセスして、アクセスが必要なアプリを確認したりアプリのアクセス許可が変更できるとしています。ただ、これが ChromeOS の設定なのか、Chromeブラウザの設定なのかがイマイチわからない。
この他の既知の追加
あとはすでにお伝えしたように、次のような内容のアップデートが紹介されています。
- キーボードショートカットのカスタマイズ
- マウスボタンのカスタマイズ
- Android アプリごとの言語設定
- テキスト読み上げの新しい自然な音声
- ChromeOS ホットスポット
- 企業向けセキュリティ機能 など
ただし、日本語フォントの追加だけは触れられていませんでした。これは完全に日本独自ということなんでしょう。