Qualcomm は今週の初めにフラッグシップと同等の性能と機能を持ちつつ手頃な価格に抑えた Snapdragon 8s Gen 3 を発表していますが、今回はミッドレンジスマートフォン向けとなる Snapdragon 7 Plus Gen 3 を発表しました。
新しい Snapdragon 7 Plus Gen 3 も Snapdragon 8s Gen 3 と同様に TSMC の 4nm プロセスで構築されており、2.8GHzで動作する1つの Cortex-X4 コア、2.6GHzで動作する4つの Cortex-A720 コア、1.9GHzで動作する3つの Cortex-A520 で構成されたオクタコア仕様となります。
フラッグシップ向けの 8s Gen 3 よりもクロック周波数は下がっていますが、Qualcomm によれば前世代の Snapdragon 7 Plus Gen 2 より CPU パフォーマンスは15%向上し、GPU に関しては45%向上していると伝えています。
サポートされるカメラ機能は Snapdragon 8s Gen 3 と同じで、3つのレンズをシームレスに切り替えることができるSpectra 18 ビット トリプル コグニティブ ISP、最大 200MP の写真キャプチャ、最大4K HDR / 60FPS および 1080p/240FPS のスローモーション撮影に対応、Snapdragon Low Light Vision (LLV)、Video Super Res、マルチフレームノイズリダクション(MFNR)などをサポートしています。
また、このチップセットはオンデバイス生成 AI を導入し、Baichuan-7B、Llama 2、Gemini Nano などの大規模言語モデル(LLM)を含む幅広い AI モデルをサポートしています。この他にも Snapdragon 7 シリーズとして Wi-Fi 7 のサポートも追加、ゲーム ポスト プロセッシング アクセラレーターなどによりゲームパフォーマンスが最大75%向上、Snapdragon X63 5G モデムなどが含まれています。
プレスリリースによれば、Snapdragon 7 Plus Gen 3 を最初に採用するスマートフォンは OnePlus であることを伝えており、OnePlus Nord 4 / OnePlus Ace 3V に搭載される見込みです。また、それ以外では realme や SHARP などの OEM に採用されており、最初の一群は今後数ヶ月以内に発売される予定としています。
Source Qualcomm