ChromeOS 120 で一時的に削除されていた Lacros を有効にするためのフラグが、ChromeOS 121 にアップデートされたことで再び利用可能になっていることが報告されました。
Lacros とは ChromeOS に組み込まれている Chrome ブラウザを切り離して独立させることで、切り離すことによってChromeOS のアップデートを介さなくても Chrome ブラウザを随時アップデートできるようになるだけでなく、Chrome のアカウント切り替えなどが簡単に(普通のデスクトップ Chrome と同じに)なるといったメリットがあります。
Chrome 120 でこのフラグが消えた理由はわかりませんが、ChromeOS 121 でこのフラグが利用可能になっており、ほとんどの Chromebook でフラグを有効にすることができます。
ChromeOS で Lacros を使うためにはフラグ chrome://flags/#lacros-only を1つだけ有効にすればOKです。Lacros が適用されたかどうかは、Chrome ブラウザの右上にアカウントスイッチャーが表示されているかどうかで判断できます。複数の Google アカウントを使っているユーザーにとっては、現在の ChromeOS のアカウント切り替えは非常に手間なのでこれだけでも大きなメリットです。
が、”ほとんどの Chromebook で”となっているように、ごく一部のデバイスではフラグを検索しても表示されないことが報告されています。Chrome Unboxed では HP Chromebook Plus 15.6 と Acer Chromebook Plus 514 を挙げていますが、筆者のメインデバイスである HP Elite Dragonfly Chromebook でもフラグが表示されていませんでした。
同じベースボードを利用している別のデバイスでは表示されているため、なぜこれら一部のデバイスで利用できないのかは不明です。フラグなので Powerwash等も必要なく手軽に試すことができますので、興味があればフラグを探してみてください。