これまでに Arm ベースの Windows PC はいくつかリリースされていますが、いずれも大きな問題としてアプリやソフトウェアのサポートが多くないということですが、今回 Google が Arm CPU を搭載した Windows PC でも Chrome ブラウザを動作させるよう開発に取り組んでおり、現在 Chrome Canary でサポートしたことが報告されました。
X/Twitter で報告されていたように Google は Windows 11 ARM 向けの最初の Chrome をリリースしており、開発の初期段階であるものの Canary で入手することができます。また、The Verge はArmデバイスで実際にテストしており、ARM64 ネイティブであることを報告しています。
これまで Microsoft は Arm デバイスでは Chromium ベースの Edge ブラウザはサポートしていましたが、Google は Chrome のサポートを追加することはありませんでした。一方で、ChromeOS では Arm プロセッサを以前からサポートしていました。
昨年、Qualcomm が Windows 向けとして Apple M2 チップと同等の性能を備える最新の Snapdragon X Elite チップセットを発表したことで、Arm の Windows デバイス市場が大きく変わる可能性があります。
しかし、現状のままではこれらを搭載した Windows デバイスでは Chrome のパフォーマンスが低下するなどの問題が発生するため、そのような状況を変えるために Google は Arm 搭載の Windows デバイスのサポートに取り組みはじめたということだと思われます。
現時点では Arm ベースの Windows をサポートする Chrome がいつ安定版(Stable)となるかや正式にリリースされるかは不明ですが、Qualcomm の新しいチップセットを搭載するデバイスは2024年半ばに向けて登場すると言われているので、その前後で動きがあると思います。