ASUS は2024年1月9日にミニPCシリーズのひとつとして、ビジネス向けに「ASUS Chromebox CF40」という Chromebox の新モデルを発表しています。このときは Celeron N4500 を搭載したファンレス仕様のデバイスということしかわかりませんでしたが、現在は ASUS のグローバル公式サイトに情報が公開され、スペック等が明らかにされました。
ASUS Chromebox CF40 は商用向けに設計されており、デジタルサイネージやKIOSK、POSなどで使用することが想定されています。そのため性能面では控えめになっていますが、周辺機器を取り付けるためのポートが充実していることが特長です。また、Chrome Enterprise Upgrade がオプションとなります。
明らかになった ASUS Chromebox CF40 のスペックは次のとおりです。
スペック
OS | ChromeOS (Chrome Enterprise Upgrade) |
---|---|
CPU | Celeron N4500 |
RAM | 4GB 8GB 16GB ※LPDDR4x |
内部ストレージ | 32GB 64GB 128GB ※eMMC |
外部ストレージ | – |
前面ポート | USB-A (3.2 G1) ×3 Audio Jack |
背面ポート | Gb Ethernet ×1 HDMI ×2 USB-C (3.2) ×1 USB-A (3.2 G1) ×2 |
ネットワーク | Wi-Fi 6 Bluetooth 5.2 |
その他 | ファンレス MIL-STD 810H |
ポイントとしてはコンパクトでファンレス、複数の金属フィンとアルミニウムシャーシで熱対策、最大2台の4Kディスプレイ出力サポート、MIL-STD 810Hに準拠した堅牢性です。
基本的にはエントリークラスの Chromebox という立ち位置ですが、長時間駆動させることが前提で決まった作業を行うデバイスになるはずなので、性能をさほど気にする必要はなさそうです。この点は2021年に発表された ASUS Fanless Chromeboxとの違いです。
現時点では日本サイトには掲載されておらず、海外のみで展開されているようです。法人向けということから価格についても不明ですが、性能的には ASUS Chromebox 5 よりも安価であることが予想されます。