Google は Tensor プロセッサを搭載したすべての Pixel スマートフォンに向けて、Linux カーネルに新しくメジャーアップデートを提供する可能性があることが報告されました。
この情報は Mishaal Rahman 氏によるもので、Google は Pixel 6 シリーズ、Pixel 6a、Pixel 7 シリーズ、Pixel 7a、Pixel 8 シリーズなど全ての Tensor 搭載 Pixel スマートフォンの Linux カーネルをバージョン 5.15から6.1へとアップデートする準備をしていることを報告しています。
Android スマートフォンにおいてカーネルのメジャーアップグレードが行われることはほとんどないとし、Googleでもかなり珍しいことのようです。
Linux カーネルはハードウェアの主な機能をコントロールするもので、これがアップデートされることによって Tensor 搭載 Pixel スマートフォンのパフォーマンスが向上する可能性があります。例えば、単純に動作が早くスムーズになったり、発熱の問題を改善できたり、新たな機能を導入することなどにも繋がるとしています。また、バージョンが上がることでソフトウェアの長期的なサポートも改善される可能性があるようです。
なお、Google Pixel 9 もこのアップデートに含まれているようで、リリース時には Linux カーネル 5.15で発売され、。その後に6.1へとアップデートされる可能性があることも示しています。
Wow – Google may be planning to ship a major kernel upgrade to all its (Tensor-powered) Pixel phones!
— Mishaal Rahman (@MishaalRahman) January 9, 2024
Current Tensor Pixels may be upgraded to Linux kernel 6.1, according to comments left on an AOSP patch by Google engineers. Tensor G1 and G2 Pixels currently run on Linux 5.10,… pic.twitter.com/DyTXg09SsP
しかし、現時点ではこのアップデートがいつ行われるかは明らかにされておらず、X/Twitterに共有された情報によれば2026年中に実現する可能性があることを示しているなど、いますぐに動きがあるわけではなさそうです。
いずれにしても Pixel ユーザーとしては Tensor の挙動や発熱の問題が改善するのであれば嬉しいですね。